YouTubeの方でこんな質問をいただきました。
「質問です。
周りがすごくて自分がまだまだと感じます。
どうすればいいですか?」
このようなご質問をいただきありがとうございます。
周りがすごくて自分がまだまだと感じてしまうこと。
おそらく多くの方々を感じているのではないでしょうか?
どうしても他人と比べてしまうという方が少なくないと思います。
この質問に関して、私は2つの見解があります。
1つ目はアドラー心理学的に考えること。
アドラー心理学は目的論で考えます。
原因論ではなく目的論なんですね。
つまり、他人と比べてしまい自分がまだまだと感じてしまう。
=自分の劣等感を感じてしまうと言うことだと思うのですけれども。
アドラー心理学でいえば、これは劣等感を感じるために他人と比較をするという方法を用いているということになります。
なかなかユニークな考え方だと思いますが、こう考えると、自分の身の振る舞いが変わってくるということです。
他人と比べて「何くそ!」と自分を奮い立たせる人思います。
一方、質問者のように自分に劣等感を感じてしまう人もいます。
目的論で考えると、劣等感を感じる何らかのメリットがあるから比較してしまうということになるのです。
例えば、
劣等感の裏側があるかということなのですが、
「実力が足りなかった自分を知るのが怖いから守りに徹している」
という目的があれば
劣等感を感じるという事は理に叶っていると思います。
劣等感を感じることによって自分の殻を打ち破るという非日常を恐れているのです。
いわゆるまだ見えていない新しい可能性を持った自分に遭遇するのも恐れているという状態とも言えるでしょう。
これが他人と比べてしまうという根本的な目的なのかもしれません。
そして、もう一つの見解は比較対象を変えなさいということです。
世の中、とてつもなく凄い人はたくさんいます。
めちゃくちゃいます。
質問者様と同じように、会社にも自分より能力のある人というのはキリがありません。
つまり、いくら努力しようとも上には上がいるということです。
だからこそ、そもそも誰かと比べてしまうと言うこと自体がナンセンスなお話なんです。
誰かと比べてもキリがない、上には上がいる、ということなので、比べてしまうこと自体があまり意味がないということです。
だからこそ1番最初にお伝えしました目的論で考えると、自分が劣等感を感じる理由が見つかるはずだということです。
とはいえ。
目的論だけで考えてもなかなか乱暴なお話なので、2つ目の見解である比較対象を変えるということをしてみましょう。
比較対象を変えるというのは、他者と比較するんではなく自分と比べてくださいということです。
過去の自分と比べること。
昨日の自分と比べること。
そして、あなたはどこを見ているのか見誤らないでくださいということです。
そもそもあなたのゴールはなんですか?
何のためにそこで働いているのか?
何を成し遂げたいのか?
どのようなキャリアを積みたいのか?
どんな自分になりたいのか?
おそらく、人生の本質はこれだけです。
自分がどう生きたいかということだけでしょう。
本当の健全な比較というのは過去の自分との比較です。
周りと比べてもキリがなく化け物みたいに凄い人はたくさんいるのですから。
劣等感の裏にある安心のために他者と比較するのではなく、目指したゴールに向かって過去の自分と比較をすること。
このように考えるとモヤモヤが晴れ目的が明確になります。
ぜひこの考え方を活用してみてください。