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酒で太りやすい人の脳の特徴|血糖スパイクと脂肪合成の罠
どうも、効率脳研究ラボのSHOです。
脳科学×習慣化×行動最適化をテーマに、「人生の無駄を科学的に減らす方法」を日々研究・発信しています。
YouTubeチャンネルでも効率的な生き方や脳の使い方を解説していて、現在は登録者1700人。
目標は1万人。
ラボ長として、地道に伸ばしていきます。
さて今回は、「酒で太りやすい人の脳の特徴」についてです。
「お酒が原因で太った気がする…」
「控えてるのに、なぜか痩せない」
そんな悩み、抱えていませんか?
実はその原因はあなたの“意志”ではなく、“脳のクセ”にあるかもしれません。
アルコールはただ酔わせるだけではなく、血糖値・脂肪合成・ホルモン分泌にまで影響を与えます。
そしてそれはあなたが気づかないうちに“太りやすい脳ループ”を作り出している可能性があるのです。
今回の記事では、
- アルコールと血糖スパイクの関係
- 脳がジャンクな選択をしたがる理由
- “太る脳”がどんな流れで完成していくのか
──このあたりを、科学的根拠をにじませながら、読みやすく解説していきます。
「飲みたいけど、太りたくない」
そんなあなたに、効率脳研究ラボからの戦略提案です。
1. アルコールが“太るホルモン”を暴走させる
お酒で太りやすい人は“体質”のせいではなく、“脳とホルモンの仕組み”に原因があるかもしれません。
お酒を飲むと、体の中では「まずアルコールを分解しよう!」という動きが始まります。
このとき、肝臓はアルコールの処理を最優先するため、糖の処理(血糖コントロール)が後回しになります。
すると、血液中の“糖の量”が不安定になりそれをなんとかしようと、インスリンというホルモンが多く出てくるんです。
インスリンは血糖を下げる働きをしますが、同時に「脂肪をため込むスイッチ」でもあるのでこれが多く出過ぎると、余った糖がどんどん脂肪に変えられてしまうわけです。
つまり──お酒は間接的に、「脂肪をつけろ」という命令を体に出させているようなもの。
あなたが飲み会を楽しんでいるそのとき、体の中ではこっそり「脂肪を増やせ」の指令が発動してるんです。
2. 酒は“判断力を鈍らせてジャンクを選ばせる装置”である
酒を飲むと、なぜかポテトがうまい。
止まらない。
次はラーメン。
これは脳のせいです。
アルコールを摂取すると、脳の前頭前野(判断力・抑制)の働きが鈍ります。
これは“酔う”という状態の正体です。
同時に、空腹を感じやすくなる理由がもう一つあります。
それはアルコールがレプチン(満腹ホルモン)を抑制し、グレリン(空腹ホルモン)を増やしてしまうのです。
その結果、起こるのが以下のコンボ。
- 「お腹いっぱいなのに、まだ食べたい」と感じる
- 判断力が鈍って、“手っ取り早くうまいもの”に流れる
- 高カロリー・高脂質・高糖質の“ジャンクな選択”が加速
つまり、酒を飲むと脳が「満たされてない」と錯覚し、欲望に素直になってしまう状態になるわけです。
これは意思の弱さではなく、脳内ホルモンの“設計通り”の反応。
腸内環境の乱れやホルモン分泌のズレが、脳の判断に影響を与えるという視点です。
酔ったあなたが夜中に唐揚げに手を伸ばしたのは、欲望に負けたわけじゃない。
脳がそう仕向けただけなんです。
3. 血糖スパイクは“太るスイッチ”の押しっぱなし現象
太る人の多くは、脂肪をためようとしてるわけじゃない。
ただ、あるスイッチが押されっぱなしになってるだけなんです。
たとえば…
スマホの動画をオート再生にして、止め方を知らずに朝まで垂れ流し──
そんな状態が、今のあなたの「脂肪合成スイッチ」です。
アルコールと糖質を同時に摂ると、血糖値がガツンと急上昇します。
これがいわゆる「血糖スパイク」。
すると体は慌ててインスリンというホルモンを大量に出し、血糖を下げようと頑張ります。
ただ、エネルギーは余るとどうなるか?
行き先は、脂肪細胞。つまり、ぜい肉。
さらにやっかいなのは、インスリンには「脂肪を分解させないようにする力」まであるんです。
つまり──
- 血糖が急上昇(スパイク)
- インスリンが過剰に分泌
- 余ったエネルギーは脂肪になる
- しかも、脂肪の“燃焼”にブレーキがかかる
これが脂肪合成スイッチON状態の全貌。
しかもこのスイッチが、夜中に押されているんですよ。
夜は副交感神経が優位になり、体が脂肪を“ため込みやすい”モードになります。
そこに酒+炭水化物を流し込むと…
「太るに決まってるやつ、全部そろってる」ってこと。
さらにこのスパイク状態が続くと、インスリンの効きが悪くなって、「もっと出せ!もっと脂肪に変えろ!」というループに。
そうして“太りやすい脳と体質”が静かに完成していきます。
ここまでくると、もう食事制限だけでは追いつかない。
問題は食べ物じゃなくて、“スイッチの暴走”にあるということです。
4. 肝臓は“脂肪工場”になってしまう
お腹や腰まわりに脂肪がつくと、「食べすぎたかな」と思いますよね。
ですが、実際に“脂肪を作ってる現場”がどこか、知ってますか?
答えは──肝臓です。
アルコールを飲むと、肝臓はまずアルコールの分解を最優先で始めます。
これはもう、火事の現場でバケツを持って走ってるような状態。
その間、糖や脂質の処理は後回しになります。
後回しにされた糖は、どうなるか?
中性脂肪に変換されて、肝臓にたまっていくんです。
特に、アルコールと一緒に
・甘いスイーツ
・ラーメンやごはんなどの炭水化物
を食べると、肝臓は大忙し。
例えるなら、ゴミ収集車が故障して、ゴミが工場内に山積みになってるような状態なんです。
それが続くとどうなるか?
- 中性脂肪が肝臓にたまって脂肪肝になる
- 肝臓の機能が落ちて、解毒も脂肪処理もできなくなる
- 結果、太りやすく・疲れやすい体になっていく
つまり、あなたが気軽に飲んだその一杯、肝臓にとっては“緊急案件”だったってわけです。
しかも怖いのは、この脂肪合成のピークが夜22時〜深夜2時に訪れること。
夜の飲酒+夜食=脂肪を作る最悪のタッグ。
脂肪って、勝手に付いてるわけじゃないんです。
肝臓が「もう処理できない!」って言って、仕方なく作ってるだけ。
だから責めるべきは自分じゃない。
その“環境”をつくってる生活習慣と脳のクセなんです。
5. 酒+糖質+夜=“太る脳ループ”はこうして完成する
あなたが太ったのは、食べすぎたからじゃない。
“太りやすい脳の習慣”が、静かに完成していたからです。
ここまでの流れを整理すると、すべてがつながってきます。
- 酒でインスリン分泌が乱れる
- 判断力が下がり、空腹感が暴走する
- 血糖スパイクが起きて脂肪スイッチON
- 肝臓が糖を中性脂肪に変換する
これが「太りやすい脳ループ」の正体です。
しかもこれが夜に起きているとなれば──
副交感神経が優位で脂肪合成も進みやすく、レプチン(満腹ホルモン)も下がるタイミング。
酒のカロリー自体より怖いのは、“脳が勝手に太る行動を選び始める”状態になること。
しかも、これを繰り返すと脳が「これが普通」と記憶してしまい、無意識で太る選択をループし始めるんです。
ここまでくると、もはやダイエットの問題ではありません。
脳の設計図そのものを書き換える必要があるのです。
だからこそ、まずは「知る」ことから始めましょう。
太るループには、脱出ルートも必ずあるのです。
太るのは、脳がうまく働いてないだけ
僕も昔、お酒を飲むたびにジャンクを食べては、「やっちまったな」と落ち込むタイプでした。
体重も増えて、取り返しがつかないとさえ思ったこともありました。
ですが、このような脳の仕組みを知ったとき、ちょっと気が楽になったんです。
「あ、これ、俺の意志じゃなくて“脳のクセ”だったんだ」と。
大事なのは、自分を責めることじゃなくて、「自分の脳とうまく付き合う技術」を持つことなんです。
そうすれば、お酒も、食事も、人生も──
もっとラクに、もっと賢く楽しめるようになります。
まとめ|太りやすい脳は、変えられる
- 酒でインスリンが乱れ、脂肪スイッチが入る
- 判断力が落ち、ジャンクを選ぶクセが加速
- 肝臓が脂肪を量産する“夜の工場”になる
- 結果:太るループが、脳の中にインストールされる
でも大丈夫です。
このループには、知識と戦略で抜け道をつくることができます。
効率脳研究ラボでは、こうした「脳のクセ×パフォーマンス改善」の話をこれからも発信していきます。
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最後まで読んでくれて、本当にありがとうございます。
また次回のブログでお会いしましょう!