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【もう怒鳴らない】子どもの「やるって言ったのに…」を解消する、たった1つの心理スイッチ
【はじめに】
この記事は、子どもの「やるやる詐欺」に終止符を打ち、あなたのイライラを希望に変える“禁断の心理法則”の入門書です。
もう、同じことで怒鳴るのは終わりにしましょう。
今日も今日とて「やるって言ったのに!」と叫ぶあなたへ
さて。
今日は『子どもの「やるって言ったのに…」を解消する、たった1つの心理スイッチ』というテーマでお話ししたいと思います。
想像してみてください。
「ご飯食べたら、宿題やるんだよね?」
「うん、やる!」
(お、今日は素直だな…)と、淡い期待を抱いた30分後。
ソファでゴロゴロしながらYouTubeを眺める我が子の姿がそこにある。
そして、あなたの口から今日も今日とてあの言葉が飛び出すのです。
「やるって言ったのに、なんでやらないの!!」
このやりとり、もはや我が家の伝統芸能と化していませんか?
「約束」という名のボールを投げても、虚しく地面に転がるだけ。
しまいには「今やろうと思ってたのに!」という伝家の宝刀を抜かれ、こちらの心が折られる始末。
この問題の根っこは、子どもの“性格”や“意志の弱さ”にあるわけじゃないんです。
僕たち親の“約束のさせ方”が、根本的に間違っているだけ。
今日はその答えを全く関係なさそうな「おもちゃ屋さんの戦略」から盗んでこようと思います。
【実話】おもちゃ屋がクリスマス後に売上を激増させた“悪魔的”な仕掛け
本題です。
海外のある大手玩具メーカーが、かつてこんな戦略をとりました。
① クリスマス前に、ある目玉商品のCMを大量に流す。
② 子どもたちは「サンタさんに、あれをお願いする!」と親に宣言。
③ 親は「いい子にしてたらね」と、子どもと“約束”をする。
④ しかし、メーカーは意図的にその商品の出荷を絞り、クリスマス当日には品切れの状態にしておく。
⑤ 親は仕方なく、別のおもちゃを買い与える。
さて、ここで話は終わりません。
クリスマスが終わった1月、メーカーはその目玉商品を大量に市場に並べます。
すると、どうなるか?
子どもは言います。「クリスマスに約束したおもちゃ、まだ買ってもらってないよ!」と。
そして親は、「うっ…約束した手前、買わないわけにはいかない…」と、結局そのおもちゃも買う羽目になるのです。
#悪魔の所業
これこそが、僕らの脳に深く刻まれたバグ。
その名も「コミットメントと一貫性の原理」です。
これは、「一度自分で決めたこと、約束したことは、最後まで貫き通したい!」と無意識に考えてしまう人間の性質のこと。
自分の発言と行動が矛盾する“気持ち悪さ”を、僕らの脳は極端に嫌うのです。
#脳はカッコつけたがり
なぜ、あなたの「宿題やりなさい!」は効果がないのか?
「なるほど!じゃあ、うちでもこの原理を使えばいいのね!」
その通り。
しかし、ほとんどの親が、この原理のスイッチを全く押せていません。
おもちゃ屋の例で、親は「買う」と“自ら”約束(コミットメント)しましたよね?
一方で、僕たちが家庭でやっていることは何でしょう?
「宿題やりなさい!」
「おもちゃ片付けなさい!」
これらは、コミットメント(約束)ではありません。
一方的な“命令(コマンド)”です。
命令された子どもの脳には「自分で決めた」という当事者意識は1ミリもありません。
あるのは「やらされている」という反発心だけ。
だから、ちょっと目を離すと、すぐにその場から逃げ出してしまうのです。
子どもを動かす魔法の第一歩「フット・イン・ザ・ドア」
では、どうすれば子どもは「自分で決めた」状態になるのか?
そのための、今日から使える魔法の第一歩があります。
それは絶対に断れないレベルの“小さな約束”を取り付けることです。
心理学ではこれを「フット・イン・ザ・ドア」と呼びます。
NGな親:「宿題、全部やりなさい!」
(子どもからすれば、エベレスト登頂レベルの高い壁)
GIVERな親:「OK。じゃあ、タイマーで5分だけ計るから、算数の最初の1問だけやってみない?」
(子どもからすれば、近所の公園の砂山レベルの低い壁)
ポイントは、宿題を終わらせることではありません。
「最初の1問だけやる」という小さな約束を、子どもに“はい”と言わせ、それを達成させることです。
一度「やる」とコミットし、それを達成できた子どもの脳には「僕は、自分で決めた約束を守れた」という自己イメージが生まれます。
すると、一貫性の原理が働き「じゃあ、次の1問もやってみるか…」と、次の一歩を踏み出しやすくなるのです。
僕たちが開けるべきは分厚い「宿題の扉」ではありません。
子どもの心にある、ほんの小さな「やる気の扉」なのです。
結論:子どもに命令するな。“小さな約束”をデザインせよ
もう、お分かりですね。
子どもの行動を変えたいなら、僕たちがやるべきは、大きな声で命令することではありません。
子どもが「それくらいなら、やるよ」と思わず言ってしまうような“小さな約束”をデザインすることなのです。
「でも、その小さな約束すら、子どもが拒否したらどうするの?」
「小さな一歩を、どうやって『継続的な習慣』に育てていくの?」
「約束が守れた時、脳科学的に最も効果的な“褒め言葉”とは?」
「そして、何より重要な“親自身の一貫性”はどう保てばいい?」
もちろん、そのための「完全な設計図」を用意してあります。
僕が運営するYouTubeチャンネルのメンバーシップ限定記事では、あなたがお子さんの最高の“デザイナー”になるための具体的な方法論を、全てお渡しします。
子どもが思わず「うん」と言ってしまう声かけのテンプレートから、親子の信頼を築くための親自身の行動マニュアルまで。
もう、「やるって言ったでしょ!」という不毛な戦いを繰り返すのは、終わりにしませんか?
今日のポイント
- 子どもの「やるやる詐欺」の原因は、強力な心理法則「コミットメントと一貫性の原理」を知らないから。
- 親の「〇〇しなさい!」は、子どもの当事者意識を奪うただの“命令”でしかない。
- まずやるべきは、絶対に断れない“小さな約束(コミットメント)”を取り付けること。
- 親がすべきは子どもの監視ではなく、やりたくなる“状況”をデザインすることだ。
あなたの「デザイン」が、明日からの子どもの「行動」を変えます。
さあ、今夜から最高のデザイナーになるための、第一歩を踏み出しましょう。
それでは、今日もこの言葉で締めさせていただきます。
『今日1日をモノにしよう!』
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!