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【なぜダメと言うと余計に欲しがるのか?】子どもの「欲しい!」を「やる気」に変える“希少性”の心理学
どうも!
昨日まで見向きもしなかった雑誌のオマケを僕が捨てようとした瞬間に「それ、僕が生涯をかけて集めてる宝物なんだ!」と号泣されてしまい、家の“捨てられないモノ”ランキングがまた更新された効率脳アドバイザーSHOです。
#ガラクタは角度を変えると宝物になるらしい
脳科学・心理学をベースに、「人生のムダに減らす技術=効率脳」を毎日発信しています。
このブログは、僕が過去にやってしまった数々の子育ての失敗を、科学の力で「成功の設計図」に変えていく、そんな場所です。
【はじめに】
この記事は、子どもの無限の「欲しい!」という欲望を、コントロール不能な怪物ではなく、最高の「やる気」の燃料に変えるための“禁断の心理法則”の入門書です。
あなたの「ダメ!」が、おもちゃの価値を“爆上げ”していた
さて。
今日は『子どもの「欲しい!」を「やる気」に変える“希少性”の心理学』というテーマでお話ししたいと思います。
あなたにも経験はありませんか?
子ども部屋の隅でホコリをかぶっていた、あのおもちゃ。
「もう遊ばないなら、捨てようかな」と、あなたがゴミ袋を構えた、まさにその瞬間。
お子さんが血相を変えて飛んできて、こう叫ぶのです。
「だめーーー!それ、一番大事なやつなのに!」
(いや、半年くらい存在忘れてたよね…?)
というこちらの心の声は、もちろん届かない。
なぜ子どもは「手に入らない」「失われる」と感じた瞬間に、あんなにも執着するのか?
それは子どもの性格がワガママだからではありません。
僕たち親が、ある強力な心理法則のスイッチを無意識に押してしまっているだけなのです。
なぜ僕たちは「期間限定・残りわずか」に、逆らえないのか?
少しだけ、子育てから離れてみましょう。
あなたがアパレルショップに入った時。
「いつでも買える定番商品」と、「本日限定!残り3点!」と書かれた商品。
なぜか後者の方に、心がザワつきませんか?
コンビニで「最後の一個だった」スイーツを手に入れた時の、あの小さなガッツポーズ。
これこそが、僕らの脳に深く刻まれたプログラム。
その名も「希少性の原理」です。
これは、「手に入りにくいモノほど、価値があるに違いない!」と僕たちの脳が勝手に錯覚してしまう現象のこと。
「これ(を買うチャンス)を逃したら損をする!」という“失うことへの恐怖”が、そのモノの価値を本来以上にキラキラと輝かせるのです。
#脳は失うのが大嫌い
押すなよ!絶対に押すなよ!子どもの脳内で起きている「心理的リアクタンス」
この「希少性の原理」が子どもに特に強く作用するのにはもう一つ理由があります。
突然ですが、「絶対にこのボタンを押すな!」と書かれた赤いボタンがあったらどうしますか?
押したくなりますよね。
#僕は押します
あれこそが、人間の持つ天邪鬼な性質、「心理的リアクタンス」です。
人は誰かから「〇〇するな!」と自由を制限されると、その失われた自由を取り戻そうと無意識に反発してしまうのです。
つまり、あなたが「このお菓子は、ダメ!」と言った瞬間、子どもの脳内では、
(僕の“お菓子を食べる自由”が奪われた!取り返さねば!)
という反逆のスイッチがONになる。
その結果、お菓子そのものの魅力以上に「禁止されたから、余計に欲しい!」という強烈な欲望が生まれてしまうのです。
あなたが言ってしまっている「ダメ!」という言葉は、子どもの欲望に火を注ぐ最強のガソリンだったのです。
【衝撃の研究結果】子どもの創造性は“おもちゃの少なさ”に比例する
「じゃあ、一体どうすればいいんだ!」
と思ったあなた。素晴らしい。
この原理を逆手に取った、驚くべき活用法があります。
ある研究で、幼児を2つのグループに分けて、遊び方を観察しました。
Aグループ:おもちゃが16個ある、豊かな部屋
Bグループ:おもちゃが4個しかない、少し寂しい部屋
さて、どちらのグループの子どもがより創造的に、そして集中して遊んだと思いますか?
答えは、Bグループ(おもちゃが4個の部屋)です。
おもちゃが溢れていたAグループの子どもは次から次へと注意が散漫になり、一つのおもちゃとじっくり向き合うことができませんでした。
一方で、おもちゃが「限られていた」Bグループの子どもは一つのおもちゃで遊ぶ時間が長く、その使い方を工夫しより創造的な遊びを生み出したのです。
これは僕たちに衝撃的な事実を教えてくれます。
子どもに「豊かさ(モノの多さ)」を与えることが、必ずしも子どもの能力を伸ばすとは限らない。
むしろ、意図的に作られた「質の高い“欠乏”」こそが、子どもの集中力や創造性を育てる最高の環境になり得る、ということです。
どうでしょう?
今夜、お子さんが寝た後におもちゃを半分、こっそり隠してみませんか?
#おもちゃの断食
#恨まれても知りません
結論:子どもの世界から“奪う”な。“限り”をデザインせよ
もう、お分かりですね。
僕たちがやるべきは、子どもの自由を一方的に「禁止」することではありません。
子どもの成長にとって最適な“限り(リミット)”を、賢くデザインしてあげることなのです。
あなたがなるべきは禁止ばかりする“監視員”ではありません。
子どもの世界に最高の「特別」と「集中」を生み出す最高の“プロデューサー”なのです。
「でも、この原理を、おもちゃ以外の『時間(ゲーム・YouTube)』に応用する具体的な方法は?」
「ただ制限するだけだと、結局子どもの反発を招くだけでは?」
「子どもの年齢に合わせた、正しい“希少性”の伝え方とは?」
もちろん、そのための「完全な設計図」を用意してあります。
僕が運営するYouTubeチャンネルのメンバーシップ限定記事では、あなたが家庭で最高の“プロデューサー”になるための具体的な方法論を、全てお渡しします。
親子の信頼関係を壊さずにゲーム時間を制限する声かけ術から、朝の支度が劇的に速くなるタイマー活用法まで。
もう、「ダメ!」と「欲しい!」の無限ループに悩むのは、終わりにしませんか?
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今日のポイント
- 子どもが「ダメ!」と言われたものを欲しがるのは、強力な心理法則「希少性の原理」のせい。
- 親の「禁止」は子どもの反発心「心理的リアクタンス」のスイッチを押し、欲望を加速させる。
- モノが少ない方が子どもの集中力や創造性は高まる、という衝撃の研究結果がある。
- 親がすべきは子どもの自由を奪うことではなく成長に繋がる“限り”をデザインすることだ。
あなたの「デザイン」が明日からの子どもの「集中力」を変えます。
さあ、今夜から、最高のプロデューサーになるための、第一歩を踏み出しましょう。
それでは、今日もこの言葉で締めさせていただきます。
『今日1日をモノにしよう!』
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!