相手を「その気」にさせることが、最も相手を動かすための近道

相手を動かす方法。

例えば、お願い事をしたり、重要な仕事を頼んでみたり、助けて欲しいことを伝えてみたり、大きなプロジェクトを任せようとしてみたり。

 

その時なかなか相手を動かすことが難しいと感じる場合があります。

今日はそのような相手を動かすための「その気」にさせる方法についてご紹介します。

 

こちらの本をお勧めします。

 

 

相手を簡単に動かせる方法。

それはシンプルに相手に動きたいと思わせることです。

相手が自分から動きたいと思わせることができれば、何の難しい事はありません。

 

ところが、私たちは相手を動かそうとすると、ついつい逆の行動をとってしまうようです。

ついつい「できないところ」に着目してしまうのです。

 

無理にでも大声となって、相手に強制する事は簡単でしょう。

ですが、それはその場しのぎの方法です。

今後ずっと関わっていく中で大きな壁を生んでしまいます。

 

ここで大切になるのが「できないこと」に着目するのではなく、「できること」に目を向けることです。

 

心理学者のジクムント・フロイト逃げる行動は2つの動機から発するとされています。

その2つの動機と言うのは、性衝動と偉くなりたいと言う願望です。

そのうちの1つ、偉くなりたいと言う願望は自己重要感とも呼ばれてます。

 

これが他人に認められることを、心から願う気持ちなのです。

人の心に自ら「動きたい」と言う気持ちを湧き起こらせるためには「できること」や「良いところ」への働きかけがとても重要です。

 

人類の進化は自己重要感から発展されてきました。

世の中でものすごい商品が開発されたり科学がどんどん発展していくのも、人間が自己重要感を持っているからこそになるものです。

 

そしてこの原則は悪人にも働きます。

暴走族や青少年犯罪等は刑務所に入った後、自分の罪を反省するでしょうか?

それは違います。

自分を英雄扱いしている新聞を早く見せてくれと言うそうです。

このように自己重要感は人それぞれ違うことがわかります。

 

ここで少し面白い話を紹介します。

狂気の世界を作った女性と言うお話です。

 

彼女はある日、人生の壁にぶつかったのです。

その壁は、年齢。

彼女は婚期を逃してしまったのです。

これからの人生に希望も持てず、彼女はとても絶望しました。

その絶望から病気にもかかってしまいました。

10年間、彼女の母親が1日3食食事を作り運び続けました。

やがて、彼女の母親は、疲れ切ってしまい亡くなってしまいました。

悲しみに至った彼女は数週間後、なんとベッドから起きなりを整えて元気を取り戻したのでした。

 

この話の要点はこうです。

彼女はなんと自分の自己重要感を満たすために「病気になる」と言う狂気の世界を自ら作り上げたと言うことです。

現実世界で自己重要感を満たせないために、狂気の世界でそれを満たそうとした。

そして、実際に精神が病んでいったのです。

 

事実、精神異常者の約半数は脳組織障害、アルコール、毒素、外傷などの身体的要因によるものと、後の半数は脳細胞の何らかの組織的な欠落は認められていないのです。

 

その解決策が相手の望みを満たしてあげることです。

自分は重要な人間だ」と感じてもらうことです。

そう感じることで、初めて自分を信じて、人は動き出すことができるのです。

 

そうなれば、後はどんどん自分で動くことができます。

もっと大きな重要感を得るために、さらに頑張ろうとしてくれるのです。

 

「できないところ」を指摘するのではなく「できているところ」を褒めていく。

 

誰もが「自尊心を満たしたい」と言う欲求を持っています。

誰かが褒めてくれたり、関心を持ってくれたり、感心してくれたり、自分の存在を認めてくれたりすることで、私たちの自尊心が満たされるのです。

 

その際、1つ注意点があります。

上辺のお世辞はやめておきましょう。

 

心からの賞賛を相手に与えることがポイントです。

優しい褒め言葉。

相手の自己評価の栄養になるような言葉を日ごろ与えていきましょう。

 

普段から相手のことを考える時間をしっかりと作り、その人がどんな調子や個性を持っているのか、時間をかけて考えてみましょう。

 

自尊心を満たしてあげる。

これが人を動かすためのキーだったのです。

 

 

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