最近こういった症状はありませんか?
- 食べると眠たくなる
- 胃もたれする
- 疲れやすくなった
- やる気が起きない
- イライラする
もしこういった症状があるのであれば、もしかしたら食べ過ぎが原因の可能性があります。
今回はその疲れの原因は食べ過ぎのせいではないかと言うことについてお話しします。
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NHKの2016年の『食生活に関する世論調査』では、1日に何食食べるか?という質問に対して『3食食べている』と答えた人はなんと81%です。
ほとんどの方が1日3食食べると言うのが日課になっているそうです。
ですが、この1日3食と言うのは何を根拠にして決まったのでしょうか?
小さい頃から私たちは朝昼晩しっかり食べなさいと伝えられてきました。
物心ついた時からすでにそれが当たり前になっていました。
これがもう生活習慣となってしまっているのです。
なんとなく、時間になったからご飯を食べる。
お腹が空いていなくでも朝だから食べる。
今食べておかなくてはお腹が空いてしまうから食べる。
実際にはこのような理由で私たちは1日3食食べています。
ですが、実際に1日3食と言うのは私たちの体にとって適当な量なのでしょうか?
もし『食べ過ぎ』であるとしたら?
現在は簡単にカロリーを摂れる時代となっています。
成人が1日に必要とするカロリーは約1800〜2200kcal前後。
ですが、外食をした場合、1回の食事で1000kcalオーバーなんてよくあることです。
マクドナルドのビックマックセットは1164kcalもあります。
つまり、1日3食を食べると言う事は、簡単にカロリーオーバーしてしまう可能性が高いわけです。
そして、食べ過ぎた場合の体内へのダメージを考えてみましょう。
まずは、内臓が疲れてきます。
1日3食も食べれば、もちろん内臓を休ませる時間が全くありません。
食べ物が胃に滞在する時間は約2〜3時間。
小腸で5時間から8時間かけて分解し、大腸で残りの2割を15〜20時間かけて吸収します。
こう見ると内臓が全く休まる時間がないのです。
このような状態では、胃腸の動きも鈍くなってしまいます。
どんどん疲れが溜まっていく一方です。
胃腸が疲れると、今度は消化機能が衰えてきます。
消化機能が衰えると食べ物からの栄養を吸収しづらくなってしまいます。
すると必要なビタミンやミネラルが不足していき、疲れやすくなり、だるくなっていきます。
肌や髪のコンディションも悪くなっていきます。
胸焼けや胃もたれ、食欲不振も起こります。
さらには、腸内環境が悪化していきます。
腸内環境が悪化すれば、全身にダメージを与えていきます。
腸で吸収できなかった食物が腐っていき、有害物質が腸内で発生。
すると、病気の原因を作る悪玉菌が優勢となり、さらに腸の動きが悪くなると言う悪循環が生まれます。
腸内で発生した有害物質は血液になり全身を回り始めます。
本来、腸内細菌と言うのは体内に侵入しようとする異物をやっつける役目を果たしていますが、このような腸内環境では免疫力は低下してしまっています。
すると、やがて感染症やアレルギー、がんといった病気に発展してしまうのです。
肝臓ももちろん疲れ切ってしまいます。
肝臓の役割は体内に入ってきた栄養を必要なエネルギーに変えたり、余分なエネルギーを蓄えたり、脂肪の消化吸収を助ける胆汁を作ったりと日々大忙しです。
この肝臓の機能が衰えると老廃物が体内に残ったり、食欲の低下や肝臓病等に発展していきます。
食べ過ぎはもちろん肥満にもつながります。
吸収しきれなかったエネルギーが、中性脂肪として体内に蓄えられてしまうのです。
体についてしまった内臓脂肪は、血糖値の上昇や高血圧などを招いてしまいます。
また、体を錆びさせてしまう活性酵素が増えてしまうのです。
糖質にも注意したほうがいいです。
糖質は依存性が高く、中性脂肪に変わりやすいといった特徴があります。
肥満の原因となり、肝臓に脂肪が溜まると脂肪肝にもなります。
脂肪肝は、肝硬変や肝臓癌を引き起こす恐れがあります。
さらに糖質を摂りすぎると血糖値を急上昇させてしまいます。
急上昇した血糖値は次に急降下していきます。
血糖値が急降下している時、人は『眠気を感じ』『だるくなり』『イライラしやすく』なってしまいます。
以上のように、食べ過ぎによる体内へのダメージは計り知れないのです。
1日3食というよりは、お腹がしっかり空いたら食べるという工夫がもしかしたら必要となるかもしれません。
最近なんか疲れやすい、やる気が起きない、イライラする、胃もたれするなどといった症状がありましたら、もしかしたら『食べ過ぎ』を疑ったほうが良いのかもしれません。
ぜひ自分の食事内容、食事回数を今一度振り返ってみてください。