【33億円の損失】なぜ「オシャレなデザイン」は全力で拒絶されたのか?脳が変化を嫌う本当の理由

【33億円の損失】なぜ「オシャレなデザイン」は全力で拒絶されたのか?脳が変化を嫌う本当の理由

 

どうも!

目覚まし時計を止めるスピードだけは「音速」を超えている自信があるのに、
二度寝から生還するスピードは「ナマケモノ」以下の効率脳アドバイザーSHOです。
#起きた瞬間がピーク

 

さて。

今日は、
『どれだけ素晴らしい改善も、"脳の癖"を無視すると30億円をドブに捨てることになる』
という、全人類が知っておくべき「変化の正体」についてお話しします。

本題に入る前にコチラの共有です。

 

 

そんなこんなで本題です。

 

トロピカーナの悲劇

皆さんは、2009年に起きた「トロピカーナの大失敗」をご存じでしょうか?

当時、ジュース業界の王者トロピカーナは、パッケージデザインを一新しようとしました。
目的は「ブランドイメージをより現代的で、オシャレにするため」。

 

従来の「オレンジにストローが刺さった象徴的なイラスト」をやめて、
グラスに入ったオレンジジュースの洗練された写真に変更したんです。

 

見た目はめちゃくちゃスタイリッシュになりました。
クリエイターなら「いい仕事したね!」と絶賛するレベルです。

しかし、結果はどうなったか?

 

変更してからわずか数週間で、売り上げは20%も減少しました
金額にして約3000万ドル(当時のレートでも約30億円前後)の損失です。

 

SNSでは批判の嵐。
「安っぽいスーパーのPB商品に見える」「偽物かと思った」

結局、トロピカーナはわずか30日でデザインを元に戻しました。

 

なぜ、オシャレにしたのに売れなくなったのか?
中身(味)は全く変わっていないのに、なぜ客は激怒したのか?

 

答えはシンプルです。
「脳がパニックを起こしたから」です。

 

 

無人島のバナナ理論

ここで少し、極限状態のシミュレーションをしてみましょう。

 

あなたが飛行機事故で無人島に漂着したとします。
空腹で死にそうです。

森に入ると、2つの木がありました。

 

A:スーパーでよく見る、ちょっとしなびた「バナナ」
B:見たこともない、鮮やかなオレンジ色で、果肉が黄金色の「謎のフルーツ」

 

さて、あなたはどちらを食べますか?

 

…間違いなく「Aのバナナ」ですよね?。

 

たとえBのフルーツの方が栄養価が高くて美味しかったとしても、
僕たちは「知っているもの(バナナ)」を選びます。

なぜなら、未知のものは「毒(死)」である可能性が高いからです。

 

人間の脳は、進化の過程で
「馴染みのあるもの=安全」
「知らないもの=危険」
と判断するようにプログラミングされています。

 

これを心理学用語で「現状維持バイアス」あるいは「惰性(Inertia)」と呼びます。

 

トロピカーナの失敗もこれなんです。
消費者はスーパーで「いつものオレンジの絵(バナナ)」を探していたのに、
急に「オシャレな謎のパッケージ(謎のフルーツ)」が現れた。

その瞬間、脳は無意識に「違和感(危険信号)」を発し、
購買意欲をシャットダウンさせたのです。

 

 

「良かれと思って」が一番の毒

僕たちビジネスマンや発信者は、ついついこう考えがちです。

「もっと新しい機能を追加しよう」
「デザインを刷新して驚かせよう」
「俺は変わるんだ!」

 

でも、受け手(顧客や家族)の脳は、
あなたが思っている以上に「変化」を嫌います。

 

新しいアイデアや改善案が拒絶されるのは、
そのアイデアが悪いからではありません。
「馴染みがないから」です。

 

どんなに素晴らしいイノベーションでも、
この「惰性の壁」を突破できなければ、ゴミ箱行きです。
#トロピカーナ先輩が証明してくれました

 

じゃあ、どうすればいいの?
一生、古いデザインのまま生きていくの?

 

…という声が聞こえてきそうですが、安心してください。
脳のバグには「裏技(チート)」があります。

 

YouTubeメンバーシップ限定記事では、
この厄介な「惰性」をハックして、
「相手に気づかれないように、新しいものを『馴染みがある』と錯覚させる悪魔的心理術」
を解説します。

 

・映画館のポップコーンの価格設定に隠された「おとり」の罠とは?
・なぜスティーブ・ジョブズはパソコン画面を「デスクトップ」と名付けたのか?
・無口な男がモテる「単純接触」の魔法

 

明日から使える、ちょっとズルい交渉術です。

 

▶ 有料記事『【悪用厳禁】脳をバグらせて「YES」と言わせる「おとり効果」と「反復」の技術』はこちら

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【追伸】
「急激な変化は拒絶される。徐々に馴染ませるのが大事だ」
このトロピカーナの教訓を胸に、僕は妻に「お小遣いアップ交渉」を試みました。

いきなり「3万円上げて」と言うのは、パッケージの刷新と同じで拒絶されます。
そこで僕は、毎日100円ずつ、彼女の財布の近くに「僕の欲しいものリスト」を置くという、
極めて繊細なサブリミナル効果(単純接触)を狙いました。

一週間後、妻から言われました。

「毎日ゴミ(メモ)を散らかしてるのはあなたね?
罰金として、今月のお小遣いは20%カットします」

…どうやら僕は、
トロピカーナと同じ「20%減」という結末だけを忠実に再現してしまったようです。
#歴史は繰り返す

 

それでは明日のブログでお会いしましょう!

『今日1日をモノにしよう!』

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

参考書籍

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