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【下克上】なぜ「現金一括」の富裕層に、一般人が圧勝できたのか? 米国不動産で起きた「弱者の逆襲」
どうも!
「家を買うなら現金一括!」と意気込んで500円玉貯金を始めたものの、
現在の貯蓄ペースだと購入予定日が「来世の成人式」になりそうな効率脳アドバイザーSHOです。
#輪廻転生待ち
さて。
今日は、
『持たざる者が強者に勝つための唯一のルールは、相手の"リスク"を背負ってあげることだ』
という、ビジネスと人生の攻略法についてお話しします。
本題に入る前にコチラの共有です。
そんなこんなで本題です。
現金最強の絶望的な市場
皆さんは、アメリカの住宅市場がどれほど過酷かご存じでしょうか?
特にシアトルやボストンなどの人気エリアでは、家が売りに出された瞬間、申し込みが殺到します。
そこで最強なのが「現金一括払い(オールキャッシュ)」の富裕層です。
売り手(家主)からすれば、
「ローン審査が通るか分からない一般人」よりも、
「確実に今すぐ払ってくれる現金持ち」を選びたいに決まっています。
これがビジネスの理屈です。
結果、ローンを組んで買おうとする一般人は、門前払いを食らい続けます。
「金がない奴は負けなのか?」
そんな絶望的な市場に風穴を開けたのが、
「Flyhomes(フライホームズ)」というスタートアップ企業です。
彼らは、ある「魔法」を使って、
一般人が富裕層に競り勝てる仕組みを作りました。
会社が代わりに「現金」で買う
Flyhomesがやったことはシンプルかつ大胆です。
「お客様、あなたの代わりに、うちの会社が『現金』でその家を買っておきますよ」
え?と思いますよね。
仕組みはこうです。
1. まずFlyhomesが、会社の資金を使って、売り手から家を「現金一括」で買い取る。
2. 売り手は大喜びで売ってくれる(確実だから)。
3. その後、買い手(一般人)はゆっくりローンを組み、Flyhomesからその家を買い戻す。
これによって、ただの一般人が、市場では「現金購入者(キャッシュバイヤー)」として振る舞えるようになったのです。
結果はどうなったか?
Flyhomesを使った一般人は、富裕層に圧勝しました。
2020年末時点で、取引額は21億ドル(約3000億円)、販売数は3000軒に達しました。
しかも驚くべきことに、
成立した取引の50%以上において、Flyhomesの提示額は「一番高い金額」ではありませんでした。
つまり、売り手は「高い金額(だけどローン審査落ちのリスクがある)」よりも、
「少し安くても確実な現金(Flyhomes)」を選んだのです。
これにより、買い手は平均して2〜4%も安く家を買うことに成功しました。
#現金は力なりをハックした
ドバイがやった「失敗の肩代わり」
この「相手のリスクを肩代わりする」という戦略は、国家レベルでも使われています。
中東のドバイです。
ドバイは石油依存から脱却するために「起業大国」になりたかった。
でも、優秀な学生たちは起業なんてしません。「失敗したらキャリアが終わる(リスク)」からです。
そこでドバイ政府は、あるプログラムを作りました。
「在学中に起業していいよ。もし失敗しても、大学に戻って卒業できる権利を保証するよ」
キャリアの空白という「リスク」を、国が肩代わりしたんです。
さらに、面倒なライセンス取得やビザの手続き(労力)も、国が全部やる「フリーゾーン」を作りました。
結果、プログラム開始からたった1年で、
参加大学は倍増し、300社以上のスタートアップが生まれました。
強者になりたければ、荷物を持て
結論です。
あなたがもし、実績もお金もない「弱者」なら、
「私の商品は素晴らしいです!」とアピールするのはやめてください。
それは富裕層に金額勝負を挑むようなものです。
勝つための唯一の方法は、
「相手が抱えている『不安』や『面倒』を、私が代わりに背負います」
と言うことです。
・売り手の「キャンセルされたくない不安」を消したFlyhomes。
・学生の「路頭に迷う不安」を消したドバイ。
人は「メリット」よりも「安心(リスクゼロ)」にお金を払います。
相手の荷物(リスク)を持ってあげる人だけが、選ばれるのです。
YouTubeメンバーシップ限定記事では、
この「リスク・リバーサル(リスクの反転)」の概念をさらに応用し、
「絶対にNOと言わせない『リフレーミング(言い換え)』の技術」
を解説します。
・なぜ米国の大麻合法化論争は、「自由」ではなく「思いやり」という言葉を使った瞬間に勝利したのか?
・保守的な上司や顧客の「感情の壁」を突破する、具体的なキラーフレーズ
言葉ひとつで、敵を味方に変える魔法です。
▶ 有料記事『【悪用厳禁】「正論」を捨てて「感情」をハックせよ。一瞬で世界を変える「リフレーミング」と「言い換え」の魔術』はこちら
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【追伸】
「相手のリスクを肩代わりすれば、交渉は成立する」
Flyhomesの成功に感銘を受けた僕は、妻に提案しました。
妻はずっと「高級美顔器」を欲しがっていましたが、
「効果がなかったらお金の無駄だから…」と迷っていました(リスクへの不安)。
そこで僕は言いました。
「僕が全額出すよ(金銭リスクの肩代わり)。
もし効果があって君が美しくなれば、僕にとってもメリットだ。
もし効果がなくても、君の財布は痛まない。どうだい?」
完璧なオファーです。妻は喜んで承諾しました。
数週間後、妻は言いました。
「効果はバッチリよ。肌の調子が良いわ」
僕はガッツポーズしました。
「よかった! じゃあ、僕への見返りとして、今週末は好きにさせてくれ」
妻は微笑んで言いました。
「あら、見返りはもう十分でしょ?
『美しい妻と一緒にいられる権利』。
これ以上の報酬があると思ってたの?」
…どうやら僕は、
リスクを全額負担した挙句、
リターンとして「プライスレスな(換金不可能な)喜び」だけを受け取る契約を結んでしまったようです。
#投資詐欺被害者の会
それでは明日のブログでお会いしましょう!
『今日1日をモノにしよう!』
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
