アドラー心理学というものをご存知でしょうか?
少し前にとても流行った心理学です。
私が大好きなメンタルコーチ平本あきお先生もアドラー心理学がベースです。
アドラー心理学は少し乱暴な心理学だと私は思っています。
実際に内容を知れば、かなり酷なことを言っているとも感じます。
ですが、人生を変えるためにはこの考えが必須だと私は思っています。
むしろ、この考え方であるからこそ人生を変えられるとも思います。
本日はそんなアドラー心理学の人生を変える考え方と言うものについてお話ししたいと思います。
こちらの本をお勧めします。
人生を変えるほどの考え方を持っているアドラー心理学。
一体どのようなところに人生を変えるポイントがあるのでしょうか?
アドラー心理学には、全体論や仮想論、社会統合論など様々な基本が存在しますが、その中で私が最も活用しているのか目的論というものです。
この目的論がかなり乱暴な考え方となっており、面白いのです。
目的論とは「人はまず目的を持ち、その方向に思考し行動をする」という考え方です。
おそらく周りにいる多くの人たちは何か物事が起きたことを原因論で考えるはずです。
1つの結果が起こったのは過去の経緯からなるもの。
例えば、怒りの感情を例にしてみます。
例えば、「部下がミスをしたから怒った」とあう現象は、もちろん部下が招いた結果に対して自分が反応しているわけです。
- 部下がミスをしなければ自分は怒ることがなかった
- 自分が怒っている原因は部下にある
このように考えるのが一般的であり妥当でしょう。
ですが、目的論は違います。
怒るのは、部下のせいであるとは考えないのです。
自分の目的を達成するために怒りという感情を使用すると考えるのです。
つまり、今後ミスをさせないために怒りという感情を使用することで部下をコントロールするというわけです。
少し乱暴な考え方だと思いますか?
もっとオーバーな例で、うつ病を例にしてみましょう。
ものすごく過酷な状況に陥っても、うつ病になる人とならない人がいます。
なぜこのように結果が分かれるのでしょうか?
原因論で考えると、ものすごく過酷な状況に陥ってしまったからうつ病になったという解釈になります。
至極、当然な考え方だと思います。
ですが、目的論は違います。
うつ病になることによって、自分の何かしらの目的を果たそうとしている、と考えるのです。
それは仕事をしたくないという目的や優しくしてほしいという目的かもしれません。
うつ病と言う病気を例にあげたので解釈がさらに乱暴に聞こえたことでしょう。
ですが、おおまかな考え方はこれで間違っていません。
今の自分の感情や行動は何かしらの目的を果たすために起こっているものである。
何かしらが起きて、その結果自分が今の感情や行動をしているというわけではないということです。
では。
なぜ、この考え方が人生を変えるのでしょうか?
シンプルに今、自分がくだらない人生を歩んでいることに対して、それ自体が何かしらの目的を果たそうとしているという解釈ができるようになるからです。
人生を変えたいと思っていても行動できないのは今の人生で得ようとしている何かしらの目的があるからです。
楽に生きれるから?
未知に遭遇しなくてすむから?
嘆くことで誰かにかまってほしいから?
理由はどうであれなにかの目的がそこにある。
つまり、自ら変わらないという選択をしているのです。
こう考えると、後はとても楽になります。
「自分を変えたいけど変われない」
それは結局、自分の責任で変わらないという選択をしている。
自ら行動を起こさない。
行動を取らない何か目的が自分自身にあるのです。
となれば、逆も然り。
自分の人生を変えるために、今すぐ行動をするという選択肢が簡単に生まれてくるわけです。
自分の人生を変えるという目的を持つ。
人生という大きなくくりで説明をしていますが、日常のあらゆる場面にも役に立ちます。
子供が言うことを聞かなかったから、怒る。
別に怒るという選択をしなくても、子供に言い聞かせる手段はいくらでもあります。
自分が自ら怒るという手段を用いて、何かしらの目的を達成しようとしていると言うことに気づけばさらに選択肢は広がるでしょう。
子供に言うことを聞かせたければ、一緒に行動してみるなど様々な方法があるのです。
それは自分で選べる人生の選択の1つということです。
つまり、これから先、自ら人生を選んでいくことができるということなのです。
もちろんこの世の中はリソースに溢れています。
ぜひ目的論で考えてみてください。
きっとあなたの人生が変わるはずです。