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「教えても育たない社員」の脳には何が起きてる?脳科学でわかる“変わらない理由”
どうも、効率人生研究家SHOです。
おかげさまでYouTube登録者が2000人を突破しました!(目標は1万人です!)
毎日ショート動画・生配信・ブログで「脳を変えて、人生を変えるヒント」を発信中です。
さて今回は、多くの管理職・リーダーが抱える悩みに切り込みます。
「なんで何度言っても伝わらないんだろう?」
「やる気がないのか?理解力がないのか?」
そんな“育たない社員問題”――
実はその原因、言われる側の問題じゃなくて、脳の仕組みの“すれ違い”もしれません。
しかもそれ、科学的に変えられるんです。
今回の記事では、
✅ なぜ伝えても人は変わらないのか?
✅ どうすれば“動きたくなる”脳に変わるのか?
この2つを中心に、心理学と脳科学の視点から解説していきます。
指導者のあなたにとっても、受け取る側の部下にとっても、きっと“希望のある話”になると思います。
だからぜひ、最後まで読んでみてください。
1.「できない人」には“できない役割”が割り当てられている
いきなりですが、あなたの職場にもいませんか?
「この人に頼んでも、またミスしそうだな…」って思ってしまう人。
ですがこれ、単なる勘違いじゃなくて── 脳が“予言の通りに動いてる”可能性があるんです。
この現象、心理学では「自己充足的予言」と呼ばれています。
カンタンに言うと
「この人はダメだ」と思って接すると、相手も“ダメな行動”を選びやすくなる
という、めちゃくちゃ怖い脳のクセなんです。
上司が「また失敗するかも」と思って接すると指示が細かくなったり、信頼のない態度が無意識に出たりして、部下の脳はこう感じます。
「あ、自分って信用されてないんだ」
するとその認識が固定化されて、本当に失敗しやすくなるというわけです。
これは子育てでも超有名な法則で教育心理学では「ピグマリオン効果(教師期待効果)」とも呼ばれています。
人は“自分が期待されている存在かどうか”で、行動が変わる。
これはもう、全人類に共通の原則です。
逆にいえば、こういうことも言えます。
「できない部下」じゃなくて、「できないと思い込まされている部下」かもしれない。
この視点、ちょっと持っておくとチーム全体の空気感が変わっていきますよ。
2.言葉は伝わっても「意味」は伝わってない
たとえばあなたが部下にこう言ったとしましょう。
「何かあったら、ちゃんと報連相してね」
…でも、なぜかまったく報告がこない。
こんなこと、ありませんか?
実はこれ、部下がやる気ないわけじゃないんです。
「報連相の定義」が上司と違うだけ。
心理学ではこれを「スキーマ」といいます。
簡単にいえば、脳が持ってる“思い込みのフォルダ”みたいなもの。
たとえば──
・上司のスキーマ:「何か変化が起きたら、その場で連絡してね」
・部下のスキーマ:「終わってから簡潔に報告すればいいんでしょ?」
みたいな感じで、同じ言葉でも中身がズレてるんです。
ここで重要なのは、「ちゃんと説明したか?」じゃありません。
相手が“どういう前提で聞いてるか”を確認したか?
このひと手間があるだけでコミュニケーションのすれ違いが激減します。
実際、教育がうまい人って「言ったよね?」じゃなく「どう解釈してる?」って先に確認するんですよね。
これだけで部下の“行動選択の精度”は一気に変わります。
3.「期待の力」で人は変わる
さて、ここでまた1つ、脳の驚きの性質をご紹介します。
それが── 「期待の力」で脳は最適化されるという話。
心理学では「ピグマリオン効果」と言いましたが、脳科学的に見るとこうも言えます。
“脳は期待された方向に、情報処理や行動を整えていく”
たとえば、
「君は絶対にできる」
「あの人と同じくらいのポテンシャルあると思う」
そう声をかけられた瞬間、前頭前野(実行機能を担うエリア)が活性化するんです。
つまり、
“できる脳モード”に切り替わるんですね。
これはもはや、スピリチュアルではなく“科学的な再設計”。
実際、海外の教育現場では「最初に肯定的な期待を伝える」ことが徹底されていて、それだけで成績や態度が大きく改善した事例も数多くあります。
ということは…
教える内容より、“どう思われてるか”の方が先に影響する
という、ちょっと怖くもあり、でも使いこなせば強力な武器になる真実。
部下の未来を変えるのは、あなたの「目の色」かもしれません。
4.では、どう伝えれば“動きたくなる脳”になるのか?
ここまで読んでくださったあなたに、すぐ使える“声かけテンプレ”をいくつか紹介します。
たとえば、こんな言葉。
・「君にだから頼みたい。前にやってくれた時、すごく助かったから」
・「これ、ちょっと難しいけど、〇〇さんなら乗り越えるって思ってる」
・「実は他の人にも君のやり方を参考にしてって言ってるんだよね」
これらに共通するのは、次の3つの要素です。
1. 過去の事実から根拠を伝える
2. ポテンシャルへの“期待”を示す
3. すでに評価されていることを暗に伝える
人は「あなたを見てるよ」というだけで、無意識にパフォーマンスが上がります。
これは監視ではなく、“承認”としての視線。
こういった伝え方を、仕事の中でほんの少しだけ増やしていくと──
変化は確実に現れます。
つまり、こういうこと。
指導とは“情報の提供”ではなく、“脳の回路を育てること”なんです。
そしてそれはあなたの言葉と目線でできる。
そう考えたら、ちょっとワクワクしませんか?
まとめ|「伝えても育たない」の裏にある脳の法則
ここまでの内容を、ズバッとまとめましょう。
- 「できない社員」ではなく「できないと決めつけられた社員」かもしれない
- 指導がうまくいかないのは「スキーマのズレ」が原因
- 「期待された通り」に人は変わる(ピグマリオン効果)
- 指導とは“脳の設計”であり、その鍵は“あなたの言葉”にある
そして最後に、これだけは忘れないでほしいのが、
人は“どう扱われたか”で変わるということ。
知識よりも態度、説明よりも空気感。
信じて伝えることが、最大の教育です。
もしあなたが「もっと伝わる言葉」「変化を引き出す伝え方」を知りたいなら──
この先の【実践テンプレート編】をぜひ読んでみてください。
▼部下が“自ら動き出す”伝え方テンプレはコチラ(有料記事)
この記事の続きは、SHO’s Study Logでお読みいただけます!
今回の無料ブログでは「脳の仕組みとズレの正体」を明らかにしましたが、続編ではそれを活かした実際の教育テンプレ・声かけ戦略をまとめています。
- 予言の力を使いこなす「信頼の言語テンプレ」
- 誤解を防ぐ「スキーマ確認フレーズ集」
- 自分で動きたくなる「期待のかけ方設計図」
- 初心者でも成功体験が積める「スモール成功の仕組み」
▶ 続き『【有料会員限定記事】“期待”で人は動く|信じて伝える教育テンプレ大全』はこちら
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人は変われる。変えようとする人が、そばにいる限り。
「今日1日をモノにしよう!」
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。