リーダーになりたての頃によくある過ちがリーダー自身の「位置」です。
この位置というものがとても重要になります。
しかし1プレイヤーとして現場に働きリーダーというマネジメントメインの立場になった時、どうしてもプレイヤー目線が抜けないのです。
そこで混乱してしまうのが位置というわけです。
本日はリーダーとして部下ととるべき距離と位置の思考法というものについてご紹介します。
こちらの本をお勧めします。
リーダーとしてまず気をつけて欲しいのがただの伝達係になっていないかということです。
部下が言ったことをそのまま上司に伝える。
上司が言ったことをそのまま部下に伝える。
これではリーダーはただの伝達係です。
リーダーが決められる事はリーダーが決めるべきです。
そして、部下に決めさせたとしてもその責任はリーダーが被るという姿勢がとても大切になります。
リーダーという位置は今まで見える景色とは全く違います。
リーダーになる。
上に行けば行くほど見える範囲は広がっていき、見えてる景色も変化するのは当然です。
それはどういうこと意味するのか?
高い位置にいる人は未来を見据え決断をし、行動する責任を背負うということです。
リーダーも同じです。
リーダーも未来に視点を置かなくてはならない位置となります。
しっかりとリーダーのポジションとして未来に視点を置くことにより、今の利益よりも未来の利益を選ぶことができるようになります。
この視点を例えるなら子供と同じです。
子供がお菓子を食べたいからとお菓子ばかりをあげていると将来の成長のためになりません。
しっかりと栄養を考えて食べさせなくては成長は止まってしまいます。
部下がこうして欲しいしてほしい。
これは難しい、これは嫌だ。
だからといって、部下の希望通りに対応だけをしていると未来の利益を取ることが難しくなります。
そのため、あなたの位置はしっかりと「誰から評価されているのかを理解させること」が大切です。
うまくいかない会社はこれができていないのです。
自分の位置を明確にするためには、平等と対等を履き違えてはなりません。
「時間があるときに資料まとめておいてくれない?」
「やりたくなかったら断ってくれてんだけど、この仕事できる?」
これが位置を間違えた言い方です。
過ちは2つ。
- 決定権を部下に持たせている
- 責任の所在を曖昧にしている
つまり、ただのお願い事になっているのです。
リーダーはお願いをしてはいけません。
言い切ることが大切なのです。
部下と自分の位置を明確にするコミュニケーションをするのです。
「この仕事はあなたに任せた」
「この資料を〇〇日までにまとめておいてください」
このように言い切ることを徹底する。
責任を持って部下に任せていない限り仕事は回りません。
「今度おごるから」なんてメリット提示するのはもってのほかです。
部下を子供扱いしてはならないのです。
ただ、それぞれの立場にいる人にその役割と責任に応じて仕事を下ろすだけなのです。
また、仕事を下ろすと部下からの相談も来ることでしょう。
その際にも相談が寄り添うになってはいけません。
寄り添ってしまうとリーダーとしての位置がブレてしまいます。
上司が相談に乗って、以下の2点のみです。
- 「無下の権限では決められないこと」を決める時
- 「部下が自分で決めて良い範囲なのかどうか」を迷った時
例えば、「これはどうすれば良いのでしょうか?」と質問が来たとします。
この内容が明らかに部下の権限で決められるような内容であれば
「それはあなたが決めることです。あなたが1番だと思う提案をしてください」
と言い切れば良いのです。
部下と友達関係にはなってはいけないのです。
また、強く言ってしまったらパワハラになるのかどうかと言う懸念もあるでしょう。
このご時世、なかなか肩身が狭くなってるような気がします。
しかし、「できていない事実を淡々と指摘する」
ということであれば、パワハラになる事はありません。
交通ルールと一緒です。
「赤信号だから止まってください」
と言うルールに言い訳も感情も入り込む余地はないのです。
赤信号を守らなかったことを指摘し「パワハラだ」と言い返されるなんて逆ギレも良いところなのです。
あくまでも、自分の立ち位置を誤ってはならないのです。
ただの伝達係にならないように気をつけること。
そして、「お願い」ではなく「言い切る」こと。
赤信号はダメだと伝えること。
部下が業務を達成した場合、「達成ですね。お疲れ様でした。」と、冷静に伝えること。
部下は子供ではありません。
部下も会社を運営するために責務を担う立ち位置にいるわけです。
ぜひ上記のことを忘れずにリーダーとしての立ち位置に気をつけてみてください。