【警告】「やりがい搾取」に殺されるな。ブラック企業で「ポジティブ」に働くと人生が詰む科学的理由

【警告】「やりがい搾取」に殺されるな。ブラック企業で「ポジティブ」に働くと人生が詰む科学的理由。

 

どうも!

「トイレ掃除」を「金運の神様を召喚する儀式」だと脳内で変換してモチベーションを上げようとした結果、ただ靴下が濡れただけで終わった、効率脳アドバイザーSHOです。

 

さて。

今日は『「やりがい搾取」に殺されるな』という、少し怖い話をします。

世の中には「仕事は気の持ちようだよ」「ポジティブに楽しもうよ」というアドバイスが溢れています。
一見、正しいように聞こえます。

ですが、科学的に見ると、そのアドバイスは**あなたを過労死させるための「呪いの言葉」**になる可能性があります。

本題に入る前にコチラの共有です。

 

 

そんなこんなで本題です。

 

 

「石を切る」か、「大聖堂を建てる」か

まず、仕事の幸福度を高めるための有名なテクニックを紹介しましょう。

「ジョブクラフティング」です。

 

こんな寓話をご存知ですか?

旅人が、石切り場で働いている3人の男に「何をしているんだ?」と尋ねました。

 

1人目の男:「見ればわかるだろ、石を切ってるんだ。最悪の仕事だよ」

2人目の男:「家族を養うために金を稼いでいるんだ」

3人目の男:「私は今、美しい大聖堂を作っているんだ!」

 

3人ともやっている作業は同じです。

しかし、3人目の男だけは、自分の仕事を「再定義(クラフティング)」し、そこに強烈な意味を見出しています。

 

 

これは科学的にも効果が実証されています。

イェール大学の研究によると、病院の清掃員の中で、自分の仕事を「ただの掃除」ではなく「患者を癒やす環境作り」と捉え直した人たちは、仕事の満足度が高く、周囲からの評価も圧倒的に高かったのです。

 

「なるほど! つまり、つらい仕事も『大聖堂を作ってる』と思い込めば幸せになれるんだね!」

 

…そう思ったあなた。

そこで思考停止すると、死にます。

 

 

情熱がある人ほど「カモ」にされる

ここからが今日の本題です。

この「やりがい」や「情熱」を悪用するシステムが存在するからです。

 

それを心理学用語で「やりがい搾取(Passion Exploitation)」と呼びます。

 

デューク大学やオクラホマ州立大学の研究チームが、「仕事への情熱」と「搾取」の関係を調査しました。

そこで判明したのは、背筋が凍るような事実です。

 

「上司や経営者は、情熱がある従業員に対して、無意識のうちに『不当な扱い』をする傾向がある」

 

具体的には、
・業務とは関係ない雑用を押し付ける
・休日出勤やサービス残業を要請する
・理不尽な要求をする

 

なぜか?

経営者たちはこう考えるからです。

「あいつはこの仕事が好きでやっているんだから、多少無理をさせても喜ぶだろう(むしろ報酬だ)」

 

恐ろしいことに、これは悪意ではなく「善意」で正当化されます。

「好きでやってるんだから、お金(残業代)なんて野暮なこと言わないよね?」という無言の圧力が、あなたの寿命を削り取っていくのです。

 

 

「良い情熱」と「悪い情熱」を見極めろ

では、情熱を持つのは悪いことなのでしょうか?

違います。

重要なのは、あなたの情熱が「どっちの種類か」を見極めることです。

 

心理学者のロバート・ヴァレランドは、情熱を2つに分類しました。

 

① 調和的情熱(Harmonious Passion)
・「仕事が好きだけど、私生活も大事」
・自分でコントロールできている状態。
・幸福度は上がり、燃え尽きにくい。

 

② 強迫的情熱(Obsessive Passion)
・「仕事をしていないと不安」「評価されないと許せない」
・仕事にコントロールされている状態。
・プライベートを犠牲にし、最終的に「燃え尽き症候群」になる。

 

ブラック企業が欲しがるのは、もちろん②の「強迫的情熱」を持つ人間です。

「君の成長のためだ」「夢のためだろう」と囁き、あなたの脳を「強迫モード」に書き換え、ボロ雑巾になるまで使い倒します。

 

 

逃げるべきか、戦うべきか?

もし今、あなたが仕事に対してモヤモヤしているなら、
立ち止まって考えてください。

 

それは単に「仕事がつまらない」だけなのか?

それとも「やりがい搾取」の罠にハマっているのか?

 

前者なら、自分の手で仕事を面白くする「ジョブクラフティング」が有効です。

しかし、後者(搾取)なら、今すぐ逃げる(転職する)のが唯一の正解です。

 

「でもSHOさん、今の職場が良いのか悪いのか、自分じゃ判断できないよ…」

 

そうですよね。

渦中にいると、客観的な判断ができなくなります(正常性バイアス)。

 

そこで、僕のYouTubeチャンネルのメンバーシップ会員限定記事では、
今の仕事の幸福度を数値化する「科学的な精密検査キット」を提供します。

 

・全64問の質問で、今の職場が「天職」か「地獄」かをスコアリングする「仕事満足度尺度」
・今の仕事をゲームに変える「3つのクラフティング技法(課題・関係性・認知)」
・Google社員も実践する「ジョブクラフティング」の完全マニュアル

 

感情や根性論で悩むのはもう終わり。

「数値」で診断して、正しい処方箋を出しましょう。

 

▶ 有料記事『【現職再生】転職せずに「今の仕事」を天職に変える3つの魔法。Googleも実践する「ジョブクラフティング」完全マニュアル』はこちら

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【追伸】
「悪い情熱(強迫的情熱)は人生を破壊する」
この理論を学んだ僕は、妻に弁明しました。

「ねえ、僕が夜遅くまでゲームをしているのを怒るけど、
あれは『強迫的情熱』ではなく『調和的情熱』なんだ。
僕はゲームをコントロールしているし、人生の一部として楽しんでいるだけだ!」

妻はコンセントを抜きながら言いました。

「却下。
あなたのそれは情熱ではなく、医学的に『依存(Addiction)』と呼びます。
よって、我が家の平和を守るために、
あなたに『強制的なタスク・クラフティング』を発動します。
今からあなたのジョブは『勇者』から『風呂掃除大臣』に変更されました」

…どうやら僕の人生のコントロール権は、
とっくの昔に妻という名の経営者に握られていたようです。
#ブラック家庭

 

それでは、今日もこの言葉で締めさせていただきます。

『今日1日をモノにしよう!』

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

参考書籍

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