運動が嫌い。
そう思う人はたくさんいます。
私も運動が嫌いでした。
厚生労働省が実施した「国民健康・栄養調査」によると、2020年のデータでは運動習慣がない成人の割合は約50%だったそうです。
この運動とは、週に1回以上1回30分以上の運動していない人の割合を指しています。
つまり、日本に住んでいる約半分の人たちが運動を習慣にしていないと言うことになります。
特に、若い世代は約60%以上が運動習慣を持っていませんでした。
性別で考えると、男性の方が運動習慣がありません。
実際には、多くの人が運動をした方が良いと思っているのではないでしょうか?
様々な場面で、運動不足のリスクが懸念されているようにも感じられます。
実際に運動をしないと以下のようなリスクが高まります。
- 生活習慣病の発症のリスク
- ストレスやうつ病のリスク
- 体力の低下や筋力低下、骨折のリスク
そもそも、なぜ運動が嫌いになったのでしょうか?
これは私たちが学生の頃の記憶がかなり関係しているのではないかと考えます。
私はバスケ部でした。
バスケ部はとにかく走る走る。
死ぬほど走ります。
手を上げること、ハンズアップをしないと走ります。
誰かがミスすると走ります。
誰かが声を出さないと走ります。
シュートをミスすると走ります。
誰かが手を抜くと走ります。
とにかく、すべての行動において規律が保たれていなければ走らされました。
合宿なんて行こうものなら、バスの中はお葬式のような雰囲気でした。
女子が練習中、男子はずっと走ってました。
つまり部活動の運動によって、私達の運動へのイメージがネガティブなものになっていったのです。
楽しいはずの運動が単純に過激な運動だったと言う記憶が定着してしまっているのです。
一言でまとめるなら、『運動に対するネガティブな経験があり、それが運動が嫌い』と言うふうになっているわけです。
他にも運動が嫌いな理由は色々と考えられます。
- 過度な疲労やストレス
- 運動が単調で楽しさを感じられない
- 目的が曖昧
そして、もし運動を始めたとしても、なかなか続かない人もいます。
この続かないと言うのが、社会人にとってはネックになってしまいます。
なんとなく運動はしたほうがいいんだけれども、運動を日常生活に取り入れるのが困難に思えてしまうのです。
運動が続かない理由としては、このような理由が挙げられます。
- そもそも運動が辛い
- ダイエットが目的になってしまっている
- 1人でやっている
- 目標が大きすぎる
- 効果的な運動に飛びついてしまう
- 時間の確保が難しい
- 怪我をしてしまう
なかなか厳しい理由が揃いましたね。
シンプルに言うのであれば、運動に対するネガティブなイメージが運動を遠ざけてしまう。
日常生活で運動を取り入れる意味と時間が不明確である。
といったところではないでしょうか?
ですが、運動は自分のパフォーマンスを発揮するために必ず必要となります。
自分の健康そのものに直結する問題です。
運動の取り入れ方としては、ポジティブな運動経験を増やすことを意識すると良いと思います。
私は運動が嫌いでしたが、息子とサッカーボールを蹴り合うと言うことを、まず最初に始めてみました。
ちなみに私はサッカーは得意ではありません。
ですが、手頃なサッカーボールを買い、子供なら蹴ることぐらいはできるだろうと言う軽い気持ちでお互いにボールのパスを続けたんです。
すると、軽く汗をかいた後の爽快感がなんとなく心地良かったのです。
運動をした方が良いと言うのは重々に承知でしたが、自分の人生に取り入れるのであればこういうことをきっかけにするしかないと思ったのです。
学生の頃に運動系の部活をしていたのであればやはりネガティブなイメージが付きやすいですが、記憶はいくらでも塗り替えることができます。
たまにプールに行ってみるのも良いでしょう。
友人と一緒にハイキングに行くのも良いでしょう。
初心者用の山で登山するのも良いでしょう。
とにかく過酷と言うイメージを払拭することができれば、運動は継続しやすくなります。
ダイエット目的、健康目的と言うよりは、『楽しい時間を増やす』が、まず先決です。
そして、自分の体力に合った運動を選ぶこと。
私は今毎日HIITと言う運動をしています。
高強度インターバルトレーニングと言いまして、死ぬほど辛い4分間のトレーニングをしています。
運動が嫌いだった私が毎日トレーニングをしています。
まるで夢のようなことです。
私にできるのですから、必ずあなたにもできます。
まずは楽しむこと。
自分に合った小さな運動を見つけること。
運動の仲間を増やすこと。
そのうち小さな目標が生まれてくると思います。
運動しないと体が衰えていくだけです。
ぜひ運動習慣を身に付けてみてください。