仕事を先延ばしをすると脳が狂ってしまうお話

あなたは仕事を先延ばしにするタイプですか?

 

日々忙しい業務に携わっていると、どうしても仕事を先延ばしにしてしまうような場面に出くわすことがあります。

 

「今日はしょうがないから、明日やろう」

「こんなに忙しいんだから、今日は無理だな」

 

こういった状況になるのも無理はありません。

しかし、先延ばしをすることは実は人体に大きな影響を与えていきます。

本日は先延ばしがあなた脳を狂わせると言う事についてお伝えします。

 

本日こちらの本をご紹介します。

 

実は、仕事を先延ばしにすることは脳にダメージを与え続けているって言うことになってしまうのです。

 

普段私たちは2つのモードを切り替えながら暮らしています。

それは驚異モード(交感神経)とリラックスモード(副交感神経)です。

 

日中はしっかりと働かなきゃいけないため、交感神経という自律神経が優位に働いています。

交感神経とは、ストレスや緊急事態に対する「戦うか逃げるか」と言う反応を引き起こす自律神経です。

驚異モードといったところです。

 

交感神経が良いに立つと以下のような状況になります。

  • 心拍数の増加
  • 血圧の上昇
  • 呼吸の増加
  • 血糖値の上昇
  • 消化活動の抑制
  • 瞳孔の拡大
  • 汗の分泌

 

そして、もう一つのモードが、副交感神経が優位に立っている状況です。

リラックスモードで「休息と消化」上手に導いてくれます。

  • 心拍数の減少
  • 血液の低下
  • 呼吸数の減少
  • 消化活動の促進
  • 血糖値の安定
  • 瞳孔の縮小

 

交感神経と副交感神経をうまく切り替えながら生活をしていくわけですが、仕事を先延ばしにすることによってこの2つのモードをうまく切り替えることが困難になってしまうのです。

 

一体、脳の中で何が起こっているのか?

 

仕事を先延ばしにすると、家に帰っても脳の片隅には常に仕事のことが付きまとっています。

すると、交感神経が優位に働き続けている状況が生まれてしまいます。

つまり驚異モード状態が続くと言うわけです。

 

自分を守るために感情スイッチである扁桃体と言う部分が常に押されっぱなしになります。

するとどうなるのか?

ストレスホルモンが出続けると言う異常事態が発生するのです。

 

ストレスホルモンを無効化しようと暴走した白血球が細胞を痛め続けてしまいます。

やがて、心疾患、肥満、老化の促進へと発展するのです。

 

また仕事を先延ばしにすることで、脳の報酬システムへの影響も発生します。

先延ばしをすると言う事は、短期的な快楽を得ると言うことです。

つかの間の休息や遊びがそれです。

この状態になると、脳の報酬システムが刺激されドーパミンが増えていきます。

 

ドーパミンは快楽脳と呼ばれています。

つまり、ドーパミンが増えると言う事は快楽を得ようとするため、簡単に休息をしようという脳のサイクルが出来上がってしまうのです。

また、自己制御の力が少しずつ弱まっていき他のタスクや決断に対しても先延ばしがちになってしまいます。

 

 

人間のストレスの処理能力は、慢性的なストレスに対してうまく対応する能力はまだ備わっていません。

慢性的なストレスがかかる状況と言うのは、近代になって発生した状況です。

大昔の生活は、外敵との戦いで村に襲ってくるかもしれないというストレスだけがあれば事足りました。

 

人間はそういった短期的に終わるストレスをさばくのに特化しているのですが、現在のような慢性ストレスには立ち向かえないのです。

 

仕事の先延ばしをする事は致し方ない時もありますが、脳のダメージを考慮するとあまりオススメはできません。

 

家に帰ったら、しっかりとした休息を心がけたいものです。

しっかりとリラックスモードになって体を回復させること。

日中のダメージをしっかりと癒してあげることが大切です。

 

できることであれば、昼間はしっかりと仕事を処理をして、夕方は自分の時間を楽しむ。

こういった仕事の仕方が本来あるべき姿なのではないのでしょうか?

 

ぜひ一度、自分の仕事の仕方を振り返ってみてください。

 

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