なんとなく体調が悪い。
特に風邪はひいていないけれども、なんかだるい。
そういうときには、大昔と現代によるミスマッチで生じた炎症が原因である、ということを前回のブログでお話ししました。
炎症を引き起こすパターンというものは3つあります。
昔の比べて多すぎるは、カロリー。
昔に比べて、少なすぎるは、睡眠。
昔に比べて新しすぎるは、人工油と孤独。
今日も以下の本から少しお話をしたいと思います。
なんとなく原因が悪いと言うものはこれらが原因で、体内で炎症が起きているからです。
確かに昔の暮らしに比べて現代は豊かになりすぎています。
そしてなんとなく体調が悪いやだるい、慢性的な不調、メンタル疾患がどんどん増えてきています。
今日はたったの3日で慢性的な炎症を直す方法なのですが、初めに答えを言ってしまいます。
それは腸内細菌です。
腸内細菌には、体を正常に働かせる機能があるんです。
そして、特にものすごい機能が存在します。
それが免疫システムのサポート、炎症の抑制、宿主の防御なんです。
腸内細菌は、免疫システムの発達と機能に影響を与えています。
腸の中で様々な腸内細菌がいることによって、病原菌の増殖を抑え、感染症から体を守る機能を果たしています。
いろいろな種類の腸内細菌があることによって、外から来た外敵や、有害な病原菌を「うちにはもう入って来れないよ」と、追い出してしまう貴重な役割を果たしています。
しかも、腸のバリア機能をさらに強化し、炎症を抑える物質を作りだす働きもあります。
これによって、腸の病気や、全身の炎症性疾患のリスクが低くなるわけです。
他にも腸内細菌が多様であれば、消化の助けにもなり、代謝の調整すらもしてくれます。
ここまでは腸内細菌の素晴らしい効果をお話しました。
では、逆に腸内細菌が少なくなるとどういうことが起きてしまうのでしょうか?
それは自分の体を守るバリアが壊れてしまうということになります。
いわゆる体内のシステムが不調になってしまうわけです。
リーキーガットという言葉をご存知でしょうか?
リーキー=漏れる
ガット=腸
直訳して腸漏れという意味ですが、近年注目を浴びている症状です。
リーキーガット症候群とも呼ばれています。
その名の通り、腸の細胞に細かい穴が開いてしまいます。
腸に開いた穴から、未消化の食べ物や食べ物の細かい成分、菌、悪玉菌が出した毒素が血管に侵入していきます。
体にどんどん外敵が攻め込んでくるため、人体が反応し、免疫システムが作動します。
すると、ずっと免疫システムを作動しっぱなしの状態となります。
結果、これが慢性的な炎症となり、体を蝕んでいくのです。
こうなってしまえば、どんなに健康的な生活をしても効果はありません。
体内でずっと毒素が暴れ続けていれば、アレルギーになったり花粉症になったり、肥満や便秘、自己免疫疾患、認知機能の低下、体調不良、いわゆる疲れやすさを感じるようになってしまうのです。
なぜ、腸内細菌が崩れてしまうのでしょうか?
これは冒頭にも説明した通り、大昔と現代のミスマッチから起こると言われています。
きれいすぎる家。
食物繊維の摂取量の低下。
体に良いものを食べない。
抗生剤なんかも、腸内細菌は死滅していきます。
薬用ソープですが、肌に染みつく有用なバクテリアも殺してしまいます。
現代の生活は、免疫システムが狂うには、充分すぎるほどの恐ろしい環境が整ってしまっているんです。
ここで。
これらの状況をたった3日治します。
とてもシンプルな方法で3つあります。
1つ目は、発酵食品を食べろ。
発酵食品は、腸内細菌を迎えるのに、ものすごい効果を発揮します。
ロンドン大学で4500人を対象に10年間、発酵食品をよく食べるどうなるかという研究があったそうです。
結果、心疾患と糖尿病にかかりにくくなり、早期死亡率も低いことがわかりました。
ただし、少しコツがあります。
発酵食品は1つの食品を食べ続けるのはお勧めできません。
やはり腸内細菌に多様性を持たせることがとても重要になりますので、幅広いジャンルの発酵食品を食べることをお勧めします。
2つ目、食物繊維を摂れ。
食物繊維は病気の予防効果を発揮します。
食物繊維をとると早期死亡率が23%低下。
癌の発症率も17%下がったそうです
3つ目はサプリを飲め。
プロバイオティクスと言う腸内環境整えてくれるサプリがあります。
食物繊維や発酵食品の摂取可能な量などを考慮し、サポート用として準備しておくといいと思います。
これらを摂取することによって、たったの3日で腸内環境を最野生化することができます。
腸内細菌は、健康を語る上では絶対に外せません。
慢性的な印象によるなんとなくだるいという不調を治すためにも、ぜひ、しっかりと腸内環境を整えてください。