お金を守るためには知識が必要です。
ですが、その知識を学ぶ機会はあまりありません。
私がお金について勉強したのは社会人になってからです。
今この世の中は投資をしましょうという流れがあります。
投資をして将来に向けて準備をしましょう。
つまり、将来は自己責任でお金を準備してくださいということになりました。
お金を増やすのは大いに結構ですが、注意したいのはお金を奪おうとしてくる商品についてです。
あなたの大切なお金を奪おうとするのに「私はあなたのお金を奪います」とわかりやすく襲ってくる人はいません。
つまり、あなたにわかりにくく、巧妙な手口で、お金を奪いに来るわけです。
なんたる悪の所業。
今日はその中からリボ払いの恐ろしさについて説明します。
以下の本もオススメですのでぜひ手に取ってみてください。
リボ払い。
簡単に言えば、金利の高い借金です。
絶対に手を出してはいけません。
通称、悪魔の商法とも呼ばれているんです。
そもそもお金についての考え方を一度ここでおさらいします。
名著「金持ち父さん貧乏父さん」では、資産と負債の違いについて理解すべきだと主張されてます。
実際にお金を生み出さないものは、負債。
本当の資産は、収益を生むものに投資することが大切。
家や車などは資産と捉えがちですが、実際にはお金を生み出さないため負債であると。
人がお金を守る増やす上では、この違いをしっかりと認識し理解した上でお金を運用する必要があります。
ですが、敵は「私は敵です」と襲っては来ません。
「リボ払いだと毎月定額でお支払いすることになります。この時計は500,000円ですが、毎月10,000円ずつの返済で大丈夫なんです。この時計を身に付けている姿、想像してみてください。非常にお似合いですよ。」
こう聞くと、支払いも楽に見えます。
リボ払いは購入した金額を毎月一定の金額で返済していくものです。
つまり、クレジットカードで全額を借金し、支払いは毎月一定額に分割するということになります。
500,000円の時計をクレジットカードでリボ払いで支払いする。
そして、その金額を毎月10,000円ずつ支払うという形になります。
これのどこが悪魔の商法なのか。
理由はいたって、シンプルです。
高金利だからです。
リボ払いの一定の支払い額の内訳は、元本と金利+手数料を合わせて金額です。
リボ払いの金利は、なんと15%という破格の高金利なのです。
金利15%という数字は終わらない借金地獄の入り口だと思ってください。
金利15%についてしっくりこない人もいるのではないでしょうか?
いかに簡単な計算をします。
先程の時計でいきましょう。
500,000円の時計を月10,000円でリボ払いにした場合。
返済回数は約80回となります。
そのうち利息と手数料で約290,000円かかります。
つまり、支払い合計額は約790,000円です。
500,000円を月々10,000円で返済回数が50回ではありません。
80回です。
500,000円を10,000円ずつ支払う代わりに、これだけ多くの犠牲が伴うわけです。
290,000円やったら何をしますか?
海外旅行にも行ける。
おいしいものを食べられる。
その分もちろん投資に回すことだってできる。
500,000円の借金で給料1ヵ月分の支払いが新たに生じるわけです。
人はなぜリボ払いを選んでしまうのでしょうか?
それは、
- 手元にまとまったお金がなくても購入することができてしまう
- 分割にすれば負担が少ない
- 見栄や優越感に浸りたいために高級なものを買ってしまう
- リボ払いにすればポイントがつく
といった考え方からリボ払いを選んでしまうのでしょう。
そして、よく考えてみてください。
今、手元にまとまったお金がなくてそれを購入できないという事は、それは分不相応な商品ということです。
見たこともない赤の他人があなたが有利になるように、無償でお金を貸すことなんてあるわけがないのです。
そもそも、さっきの時計も本当に500,000円の時計なんて必要なのでしょうか?
時間を見る以外に何を期待しているのでしょうか?
どんな時計をつけているかで、人を測るような輩と付き合っているのでしょうか?
大体その時計は500,000円で買った瞬間、価値は半分以下に下がります。
金利15%甘くないほうがいいです。
一気に返済困難になります。
リボ払いは、悪魔の商法。
これを覚えておくだけでも、十分にお金を守ることにつながります。