アサーションという言葉をご存知ですか?
アサーションとはコミュニケーションにおける自己表現方法の1つです。
自己表現の方法には3つありますが、こちらのブログに詳しく書いてありますので、チェックしてみてください。
ブログの通り、アサーティブな表現とは自分も相手も大切にしては自己表現です。
自分の気持ちをその場に合った適切な方法で表現すること。
もちろん、自分の欲求が通るわけではありません。
お互いの意見を出し合って、お互いが納得のいく結論を出そうとするわけです。
これがアサーティブな表現となります。
本日はさらにレベルアップしていきます。
問題解決のアサーションについてお伝えいたします。
こちらの本をお勧めします。
問題解決のアサーション。
それはDESC法です。
DESC法とは
- Describe(描写する)
- Express,Explain,Empathize(表現する、説明する、共感する)
- Specify(特定の提案をする)
- Choose(選択する)
の4つの頭文字から取った言葉です。
まず初めに何が問題なのかを明確にします。
そして、その問題とは何か?
結果、相手から帰ってくる反応を予測し、そしてどのような準備をするか?
自分は何を伝えたいのか、それを選択して言葉にしていく方法です。
1つずつ細かく見ていきましょう。
Contents
Describe(描写する)
自分が対応しようとしている状況や相手の行動を描写します。
描写とは、そのままの姿を浮かび上がらせるように描き出すことです。
客観的に具体的な事実を整理するように伝えます。
誰が見てもわかりやすい事実であることが大切。
自分で感じたことなどはNGです。
「最近、〇〇の事について、こういう風なことが起こっているよね。」
「ここのところ、あの人がこういう風な発言をすることが多く聞かれていると言う意見があるんだけれども」
「あの人が本当はこうして欲しいと、〇〇さんに訴えていました」
Express,Explain,Empathize(表現する、説明する、共感する)
その状況で相手の行動に対する自分の感情や気持ちを冷静に表現することです。
自分はそれに対してどういう風に思っているのかと言う心理的状況を相手にわかってもらうために冷静に伝えます。
その際、相手を責めるのではありません。
「私は〇〇です」と言う表現をするのがベーシックになります。
「私はこの状況についてこのような心配を持っています」
「ここの部分だけ助けてくれるとありがたいと思います」
「私はこの部分が少し辛いと思っています」
Specify(特定の提案をする)
ここでは相手にして欲しいことや変えて欲しいことを伝えていきます。
あくまで命令ではありません。
提案をするのです。
「〇〇してください」ではNGです。
「〇〇していただけませんか?」
「〇〇してもらえませんか?」
このような提案をするのがベストです。
この際は、提案はなるべく具体的でかつ小さくすることがポイントです。
Choose(選択する)
YesかNoで相手の反応が返ってくるため、その両方の答えを考えて準備しておきましょう。
もし、Yesなら感謝を伝えたり安心したことを伝えます。
返事がNoであれば次の提案を考えておきましょう。
それがダメならこうしてほしいなど、歩める精神をしっかりと伝えることが大切です。
この時、相手が選べる選択肢を準備します。
強制や脅威はNGです。
他の提案をしたり、最初のDescribe(描写する)に戻り問題状況を共有しようのもいいでしょう。
以上が流れとなります。
ポイントとしてはDとEの区別はしっかりとしましょう。
Cはおろそかにしてはいけません。
時と場合によっては、SとCを何回か繰り返すこともあることを覚えておいてください。
アサーティブな自己表現は相手にももちろん断る権利があり、こちらにも頼む権利があると言うことをしっかりと理解しておくことが大切です。
その権利を尊重しながら、歩み寄ることがアサーティブなコミュニケーションとなるのです。
何回か目を通してしっかりと練習をしてみてください。
きっと、アサーティブな表現ができるようになってくるはずです。