相手を傷つけず自分の怒りをアサーティブな表現で伝える方法

怒りの感情に飲み込まれないためにはアサーティブな自己表現が必要になります。

 

アサーティブな自己表現というのは

「自分の気持ち考え欲求などを素直に正直にその場の状況に合った適切な方法で述べること」です。

 

相手の人権を侵すことなく、

自分の基本的な人権のために立ち上がり自己表現をすることを指します。

 

生きている限り人間関係の問題を尽きる事はありません。

 

アドラー心理学提唱者のアルフレッド・アドラーは

すべての悩みは人間関係にある」と言ったほどです。

 

人間関係を円滑にするのであればアサーティブな自己表現はがとても有効です。

本日は怒りの感情をアサーティブな表現する方法についてお話しします。

 

こちらの本をお勧めいたします。

 

アサーティブの自己表現のもっとも基本的なこと。

それはアイメッセージI Messageで伝えることです。

 

「私はメッセージ」で伝えます。

「私は〜」「僕は〜」を意識してコミニケーションを交わす意識を持つのです。

アサーションに限らずこの表現は様々なコミニケーションのトレーニングで重視されています。

 

日本語はあまり主語を使わなくても会話が成り立ってしまいます。

しかし、ここでアイメッセージを意識して使えるようになればよりアサーティブになりやすくなります。

 

ポイントとして前置きのように話してみてください。

 

  • 「私の気持ちとしては〜」
  • 「私の考えとしては〜」

いった形で表現すると良いでしょう。

 

初めは抵抗があるかもしれませんが、少しずつ慣れていき自然と使えるようになります。

そして、慣れると小さな自信を実感できるようになるでしょう。

 

 

怒りの感情は大きな波のように押し寄せてきます。

堤防が決壊するとその波を止めるものはありません。

 

そのため怒りへの対処法として、

まず1番初めの工程は怒りを自分自身の感情であることを認め、引き受けることになります。

 

相手に対して怒りを感じているのかもしれませんが

その感情は紛れもなく自分の感情です。

 

きっかけは相手の言動だったかもしれませんが

怒りを感じているのは自分自身なのです。

 

つまり、その怒りをどのように扱うかは自分に責任があるということです。

 

「こんな気持ちにさせた相手が悪い」

と思うのも無理はありませんが、

自分自身の怒りであるからこそ対処することが可能であると言うことを覚えておきましょう。

 

そうしたら、その怒りの根底にある弱い感情に気づきそれをアサーティブな表現に変えてきます。

 

その怒りの感情の根底には傷ついた心やショック、悲しみや寂しさなどがあるはずです。

このような弱い感情を攻撃的に伝えてはいけません。

アサーティブな表現で伝えることが重要なのです。

 

「どうして〜〜て言うんだよ!」

と伝えるのではなくアイメッセージで

 

「私はあなたが〜〜したことに対して、とても傷ついた」

と表現してみましょう。

 

「私は、あなたの〜〜に対して、正直言って怒りを感じている」

と怒りを感じることを言葉にして落ち着いて伝えるのもアサーティブな感情表現です。

 

他にも

「私は、あなたに〜〜って言われると、すごく馬鹿にされた感じがして悲しい」

といった表現もいいでしょう。

 

このようにアイメッセージで自分の怒りの底にある弱い感情を伝えることがアサーティブな表現となります。

 

もし相手に対して頻繁に怒りを感じたり

相手の言動に強い怒りや憎しみを感じたりする場合は

自分の期待や理想を今一度チェックする必要があるかもしれません。

 

その際に役に立つのがABC理論です。

 

こちらのブログのほうにABC理論を掲載しておりますのでぜひ見てみてください。

ブログ「同じ状況でも人によって結果が変わるのはABC理論で説明がつく」

 

ABCのBはビリーフbeliefのB。

思い込みや信念を指します。

 

自分が当たり前だと思ってることでも、

それが過剰な期待や高すぎる理想だったりすれば

それは非合理的思い込みとなってしまいます。

 

すると、相手の言動に対して失望したり

落胆したりして怒りの感情が湧いてくることがあります。

 

自分が持っている思い込み「〇〇べき」を振り返ってみるのが良いかもしれません。

 

今回は怒りの感情をアサーティブな表現に変える方法をご紹介しました。

 

これは怒りの感情表現でなくても構いません。

他の場面でも、自分の気持ちをアサーティブに表現するためには段取りは同じです。

 

ぜひアサーティブな自己表現を試してみてください。

活用すればするほど慣れていきアサーティブな自己表現が上手くなっていきます。

 

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