もし相手を思い通りに動かすことができるとすれば、あなたはどうしますか?
人間関係で悩んでいる人はとても多いことでしょう。
人が生きる上では、必ず人と人とが接しながら生きています。
人間関係から楽になりたくて、人と関わらないように生きると言う選択肢もありますが、この選択肢は誰もができることではありません。
なかなか現実的ではないでしょう。
心理学者のアドラーは、こう言いました。
「人間の悩みは全て対人関係の悩みである」
- 仕事ができても、なかなかコミュニケーションが取れない
- 仕事ができてもうまくチームをまとめることができない
- 仕事ができても、上司や部下にうまく伝えることができない
人間関係の悩みは尽きる事は無いのです。
本日は人を動かす大三原則と言うものについてお伝えします。
ぜひ、この3つの原則を覚えておくといいでしょう。
本日はこの本をお勧めします。
早速3つの三原則ですが、特に難しい事はありません
大原則1.批判や非難をしない
大原則2.相手の自尊心を満たす
大原則3.相手の立場に立ち、相手の利益を考える
大原則1.批判や非難をしない
そもそも、私たちは相手を正そうとする気持ちが働いてしまいます。
何か相手が間違えていれば、正してやりたいと思うのが普通でしょう。
ですが、それは相手からすれば、単なる批判として捉えられてしまうのです。
凶悪な殺人犯でさえ「自分の身を守っただけのことで、こんな目にはなんでこんな目に合わされるんだ。」と嘆くほどです。
アメリカのギャング、暗黒街の帝王アル・カポネですらこう言いました。
「俺は働き盛りの大半を世のため、人のために尽くしてきた。
ところがどうだ。
俺がいたものは、冷たい世間の避難とお尋ね者の烙印だけだ。」
まずは、相手を正そうとせず、相手の言い分をしっかり聞いてあげることが大切です。
そして、正そうとするのでありません。
自分の視点を変えるのです。
それから相手に接すれば、相手の行動も自然に良い方向へ変わっていきます。
大原則2.相手の自尊心を満たす
これは人を動かすためには、何よりも重要なことです。
そもそも、人を動かすためにはその人自身に「動きたい」と言う気持ちになってもらうのが先決です。
相手に前向きになってもらうために、こちらから働きかけることが重要です。
そのために必要なのは、相手の自己評価の栄養になるような褒め言葉を日ごろ与えると良いでしょう。
相手の自己評価というのはいわゆる自尊心です。
できないことに目を向けるのではなく、相手が既にできているところについて、心からの褒め言葉を与えてやるのです。
人は誰でも自尊心を満たしたいと言う強い要求を持っています。
「自分は重要な人間なんだ」と感じることで、自分を信じ始め、自ら動き出すことができるのです。
大原則3.相手の立場に立ち、相手の利益を考える
自分の思いを相手に押し付けたばかりでは人が起こすことができません。
相手には相手の思いがあります。
つまり、相手の立場になってみてもと考えてみることが大切になります。
自動車王のヘンリーフォードが、人間関係についてこう話していました。
「成功に秘訣というものがあるとすれば、それは他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、相手の立場からも物事を見ることのできる能力である」
人は誰でも自分にしか関心がありません。
そのため、相手の立場に立つことによって、相手は何を求めているのだろうと、相手の利益を考えることが最も大切になってくるのです。
具体的には、以下の手順で進めてください。
- 相手の利益をわかりやすく示す
- そして、その利益を得るための行動を伝える。
しっかりと利益を明示して、どうすればそこにたどり着くのかと言うところまで伝えることによって、相手の中に「それが欲しい」「動きたい」と言う強い欲求が自然と生まれてきます。
以上、これらが人を動かすための3つの大原則でした。
ここでやはりキーとなるのは、人が本来求めるものを提示してやると言うことです。
批判されて動きたいと思う人はいません。
誰だって、自分が大切にしているものがあります。
誰だって自己主張したいです。
それを人から認められれば、誰だって動きたいと思うのです。
忙しい世の中で、自分で手一杯になってしまうのはわかりますが、もしあなたが人を動かしたいと思うのであれば、これらのことを意識しながら接していくと良いと思います。