あなたは人の欠点を直そうとする時、どのような行動を起こしますか?
- ここを直して欲しい
- 本当はこうやって欲しい
- ここが間違えているんだけど
様々な欠点や直してほしいところがあると思いますが、その時にストレートに相手にぶつけると、なかなかうまくいきません。
相手を動かすためには、いろいろと注意しなければならない点があります。
その1つには、相手を非難や批判をしてはいけないということがあります。
本日はこちらの本をお勧めします。
あなたは、他人からこう言われたらどう思いますか?
- 「ちゃんとやってよ」
- 「なんでやらないの?」
私ならあまり良い思いはしません。
このように、相手からただ単に批判や避難をされると人は良い気持ちになることはできません。
それはなぜか?
どんな人にも自分の言い分があるからです。
自分が起こした行動には、それなりの状況や思いや環境があります。
つまり、どんな人でもそれなりの理由でその行動を起こしているのです。
これは極悪な殺人犯でも言えることです。
- 被害者は殺したのだって、あいつが騒いだから悪かったんだ。
- おとなしくしていればよかったんだ。
- 自分の身を守っただけなのに。
本気でこのように思っているのですから困ったものです。
ですが、これが真実です。
自分を正当化するのは当然のことでしょう。
たとえ素直に聞いているふうに見えたとしても、心の中では一体どのように思っているのかわかりません。
つまり、相手の行動や態度を変えたいときには、相手の間違いを指摘するのには全く意味がないと言うことです。
どちらが正しいか間違っているかと言うような視点は全く重要ではないと言うことです。
批判したり、非難したりするのはとても簡単ですが、愚かな人ほどそれをしたがるものです。
もし自分が賢くなりたければ、簡単に批判や非難をすることをやめましょう。
そのかわり、相手の言い分をしっかり聞いてあげることがとても大切になります。
批判はしない。
そしてまずは相手の言い分をしっかりと聞くこと。
- 「一体どうしたの?」
- 「何があったの?」
- 「状況を教えてくれないか?」
このように言われると、相手も自分の言い分をしっかりと話すことができます。
そしたら、その相手の言い分に、しっかりと寄り添ってあげて下さい。
- 「そうか、大変だったんだね」
- 「それは苦労したね」
- 「そんなことがあったんだ。それは知らなかった。」
このように答えてあげることで、相手は初めてこちらの言葉を聞く姿勢が整えられます。
相手の言い分も聞かずに、こちらから批判避難するのは全く持ってにかなってないと言うことです。
そしたらその後どうすれば良いのか?
これは少し抵抗があるのかもしれませんが、「自分を変えること」が必要となってきます。
「相手を正したいのに、自分を変えるなんていやだ」
と言う言い分が聞こえてきそうですが、ここは堪えてください。
相手を動かしたいのであれば、正そうとしないことが前提になります。
相手を正すのではなく、相手の立場に立つこと。
そして、その気持ちや価値観をしっかりと想像してみること。
そう考えると、相手の価値観や大切なものが、何かが少しわかってきます。
そうすれば、相手からどう言われれば自分は動くのかという言葉で考えることができます。
そして、その言葉を相手に投げかけてあげることが結果、相手が動くことにつながります。
無理矢理に相手を変えようとしなくても、自分の視点を変えてから相手と接すること。
そうすれば、相手の行動も自然と良い方向に変わっていきます。
自分の要望を伝えるのは1番最後です。
どんな人にでも自分の言い分があります。
まずは相手の言い分をしっかりと聞いて、最後にあなたの要望を伝えてあげましょう。