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職場の人間関係を壊す5つの誤解と信頼構築法
どうも、効率人生研究家のSHOです。
「人生をもっと効率よく、もっと豊かに」。そんなテーマで、脳科学や心理学の視点から、行動を変えるヒントをYouTubeやこのブログで発信しています。
現在、YouTubeチャンネルは登録者1800人を突破し、1万人を目指して毎日配信中。
脳と行動の研究を重ねてきた経験を、今日も“あなたの人生の選択肢”としてお届けします。
さて、今回のテーマは「職場の人間関係」について。
「うまくいかない」
「距離感がわからない」
「そもそも職場の人と仲良くなる必要ある?」
──そんな声、よく聞きます。
実はこれらの悩みの根っこにはある“脳の誤解”が隠れています。
人は「自分が思っている通りに他人と関係を築けていない」と感じると焦りや不信感が生まれます。
けれど多くの場合、その原因は“自分の努力不足”ではありません。
「人間関係に関する5つの誤解」
──ここを見直すだけで、無駄なストレスは減り、「自然なのに信頼される関係」が驚くほど早く築けるようになります。
この記事では、心理学・組織行動学の研究と、僕自身の経験をもとに、
- ✔ 自分の思い込みを手放す視点
- ✔ 人間関係に自信が持てる習慣
- ✔ 信頼がスッと生まれる“脳の使い方”
を解説していきます。
「あの人とは、もうちょっとうまくやれたかもしれない」
──そんな後悔を減らすための時間、はじめてみませんか?
人間関係を壊す「5つの誤解」
1.人間関係なんて時間のムダ
「結局、仕事は成果で評価されるんだから、人付き合いなんて必要なくない?」
──これ、意外と多くの人が心のどこかで感じていることです。
でも、そこに見落としてはいけない“脳の盲点”があります。
結論から言えば、人間関係は今すぐ必要なくても“将来の成果”を左右する要素です。
脳は「今の状況」に最適化されすぎていて、「未来の可能性」を軽視しがち。
だからこそ、「今役に立たない人」との関係は、つい無意識に切り捨ててしまうんです。
でも、人生はシナリオ通りに進まない。
たとえば──
かつて苦手だった同期が、転職先で上司になった。
10年前に軽く話しただけの先輩が、プロジェクトのキーマンになっていた。
こうした“再会の偶然”は、SNSやリモートワークの時代になってますます増えています。
情報も仕事も“人づて”で回ってくる時代です。
つまり、「今の自分に必要か?」で人間関係を切るのは、未来の選択肢を狭めているのと同じ。
一見、遠回りに見えても、
「今すぐ必要じゃないけど、話していて気持ちのいい人」
「何かのときに連絡してみたいと思える人」
そんな関係性を1つでも増やしておくことが、あなたの“人生の保険”になります。
人間関係は“今の自分基準”で切らない。
それが、効率よくチャンスを拾う人生の前提条件です。
2.人間関係は才能だ
「あの人は話し上手だから人脈が広がる。自分は無理…」
そう思ったこと、ありませんか?
ですが、この思い込み、スタンフォード大学の心理学者 キャロル・ドゥエック博士によって、きっぱりと否定されています。
ドゥエック博士の研究によると、人間は「能力は固定されたもの」と思っていると、挑戦を避けやすくなる。
逆に、「能力は成長できるもの」と考える人は、より多く挑戦し、失敗から学び、やがて成果を手に入れる。
これは人間関係にもまったく同じことが言えます。
たとえば──
ある内向的な大学研究者がいました。
学会の懇親会でも壁際で黙っているタイプ。
でも、ある時「3分だけ勇気を出して話しかけてみる」というルールを自分に課し、地道に続けていくうちに、いつのまにか世界中に研究仲間ができていた。
話すのが得意かどうかではなく、“行動の積み重ね”が結果をつくったのです。
つまり、人間関係やコミュニケーション能力は「筋トレ」と同じ。
最初はぎこちなくて当たり前なんです。
ですが、鍛えれば誰だって変われる。
必要なのは「自分は変われる」という前提と、「小さく始める勇気」だけなんです。
人間関係づくりは、生まれつきの才能じゃない。
脳も、行動も、鍛えれば確実に変わっていくんです。
3.合う人とは自然に仲良くなる
「自然と気が合う人とだけ付き合えればいいじゃないか」
そう考えているとしたら、それは“居心地のいい孤立”の始まりかもしれません。
実際、心理学ではこの現象に名前がついています。
それが「同類接近のバイアス」。
つまり、人は自分と似た価値観・似た生活リズム・似た仕事観の人にしか近づかなくなる性質です。
一見、気の合う相手と自然に関係が深まっていくのは良いことのように思えますが、その“自然体”こそが、成長や可能性の広がりを妨げる原因にもなります。
深い人間関係って、待っていても、訪れません。
“自然な流れ”を過信すると、結局、自分の価値観のコピーしか集まりません。
「合うかどうか」ではなく、「繋がろうとするかどうか」。
この視点があるかないかで、人間関係の未来は大きく変わります。
つまり、“自然任せ”では深い信頼は育たない。
信頼関係は、選んで、動いて、少しずつ育てていくもの、ということです。
その積み重ねが、数年後の“あなたの可能性”をつくってくれるはずです。
4.人脈づくりは利己的で不誠実
「人脈づくり?なんかズルいし、下心ありそう…」
そう思ってしまうのも、実は“まじめな人”にこそ多い反応なんです。
確かに、見返りを求めて近づくような人づきあいは、どこか不誠実に映るかもしれません。
でも、ここで見落としてはいけないのが──
人間関係というのは、そもそも“価値のやりとり”でできているという事実です。
たとえば心理学では、「返報性の原則」と呼ばれる有名な法則があります。
これは、相手から何かを受け取ったとき、人は自然と“お返しをしたくなる”という心の働きです。
つまり、「まず与える」ことを前提にした人脈づくりは、むしろ信頼を生む行為なんです。
しかし、誤解しないでください。
見返りを期待するのではなく、「誰かのために動く」こと。
それこそが、あなたの評価や人間関係を根っこから変えていくのです。
人間関係は“奪い合い”ではなく、“価値の循環”でできています。
与える人が、最終的に信頼され、チャンスを引き寄せる。
だからこそ、「人脈は利己的」なんていうのは、もはや時代遅れなんです。
5.強いつながりほど価値がある
「やっぱり、信頼できるのは昔からの親友や同僚でしょ」
──そう思ってしまう気持ち、よく分かります。
でも実は、本当に新しい情報やチャンスを運んでくるのは、親しい人ではなく“たまにしか会わない人”だって知っていますか?
社会学者マーク・グラノヴェッターは、これを「弱いつながりの強さ(The Strength of Weak Ties)」と名付けました。
なぜなら、強いつながり=自分と似た人ばかりになりがち。
一方、弱いつながり=まったく違う業界・視点・人脈にアクセスできる。
弱いつながりを軽んじる人は、自分の人生の“伏線”を自分で回収できなくなってしまう。
逆に、「あの人、どうしてるかな」と思ったとき、ひと声かけられるような関係性を残しておく。
それだけで、未来の選択肢は爆発的に増えていきます。
人間関係の価値は、絆の“太さ”ではなく、“多様性”と“広がり”で決まる。
だからこそ、“たまに会う人”ほど未来のキーパーソンに──
それが、情報も人脈も変化の早いこの時代を、効率よく生きるための戦略です。
ひとこと:昔の自分へ
22歳のころ、僕は“狭い世界”で生きていました。
介護の現場で、学歴も実績もないまま、「誰にも迷惑をかけず、今ある人間関係だけを大切にしよう」と決め込んでいた。
知らない人に話しかけるなんて無理。
ビジネスなんて、縁のある人とだけやればいい。
──本気で、そう思っていたんです。
でも、あの時の僕は、「人脈=目的のための手段」としか捉えられていなかった。
だからこそ、「この人は今の自分にとって意味があるのか?」という視点で、人を選び、距離を取り、結果として何も残らなかった。
今になって思うのは、“人と繋がる”という行為自体が、すでに価値だったということ。
繋がりにはタイムラグがある。
「今じゃない誰か」が、「未来の自分」にとって大きな意味を持つことは珍しくない。
もしあの頃の僕に何かを伝えられるなら、こう言いたい。
「今はわからなくてもいい。ただ、“縁を切らない”という選択を持っておけ」と。
人は思っている以上に変わる。
そして、変わったときに手を差し伸べてくれるのは、“過去に繋がっていた誰か”だったりするのです。
まとめ
「人間関係は苦手」
「信頼されるのが怖い」
──そんな風に感じていたとしても、大丈夫です。
信頼関係が築けない理由は、“あなたの性格”ではなく、“あなたが持っていた誤解”かもしれません。
今回紹介した5つの誤解を手放すだけで、人間関係は驚くほど軽やかに、そして本質的につながり始めます。
信頼とは、“誠実に時間をかけた人”だけの特権ではありません。
誤解を解いた人から、加速して手に入るものです。
まずは、今日からできる小さな一歩を。
- ✔ 昔お世話になった人に、感謝の一言を添えて連絡してみる
- ✔ 職場で誰かと話すとき、「この人を誰かに紹介できるか?」を意識してみる
そう、信頼される人は、繋がり方に意図を持っている人なんです。
あなたも今日から、“自然に信頼される人”へ、歩み始めてみませんか?
とはいえ──
「じゃあ、どうやって“短期間”で信頼を得るの?」
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