伝わらない原因は“言い方”じゃない!? 人間関係を変える脳科学3選

伝わらない原因は“言い方”じゃない!? 人間関係を変える脳科学3選

 

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今回のテーマは、伝えたつもりなのに、なぜか誤解される──その原因は?というテーマでお送りいたします。

「ちゃんと説明したのに、全然伝わらなかった…」
「優しく言ったはずなのに、怒られた…」
「自分の気持ちを言えば言うほど、関係が悪くなる気がする…」

そんな経験、ありませんか?

 

実はこれ、コミュニケーションの“言い方”の問題ではなく脳の「受け取り方の誤解」が原因なんです。

 

人間関係がこじれるとき、

・自分の言葉が相手にどう届いているか
・相手がどんなフィルターを通して受け取っているか

この“認知のズレ”が、すべてのスタート地点にあります。

 

そしてこのズレは、技術ではなく「脳の使い方」で修正できます。

 

この記事では、以下のような変化を得られます。

  • 「なぜ伝わらないのか」の正体がわかる
  • 相手の脳に届く“伝え方の順番”が見えてくる
  • EQ(感情知能)と非言語の使い方で、誤解を防げるようになる

 

「正しく伝える」だけでは不十分。

これからの人間関係には、“脳のトリセツ”が必要です。

それでは本編に入っていきましょう。

 

 

なぜ、うまく伝えたつもりでもズレてしまうのか?

会話の中で「そんなつもりじゃなかったのに…」というズレ、誰にでも起きます。

でもそれは、“言い方が悪い”のではなく、そもそも相手の脳の受け取り方が違うから。

 

人間の脳は、外からの情報をそのまま受け取っていません。

必ず“フィルター”や“先入観”を通して、意味を勝手に補正しているのです。

 

この「ズレ」が、すれ違いの最大の原因です。

 

 

フィルター脳の罠:「伝える」は「届く」ではない

例えば、こんなことってありませんか?

「それ、やっといて」と軽く言っただけなのに、
「命令された」と受け取られて、気まずくなった──。

 

このズレの正体、それが「認知バイアス」です。

人は自分の信じている価値観・経験・感情のフィルターを通して、相手の言葉を“意訳”して受け取っています。

 

心理学でこれを「解釈レベル理論」と呼び、近い関係の人ほど“主観的な意味付け”が強く働く傾向があります。

 

つまり、伝える内容が同じでも、相手の脳のコンディションや思い込みによって、全然違う意味で受け取られるのです。

 

僕もかつて、優しく言ってるつもりだった一言が「上から目線」「何様?」と勘違いされて、落ち込んだ経験があります。

 

そのときに学んだのが伝え方を工夫する前に、“相手の受け取り方を設計する”ことが必要だということ。

 

では、どうすればいいのか?

そのヒントがコールドリーディングにあります。

 

“伝える前に読む”という逆転発想

伝え方を磨くよりも先に必要なのは、「相手の頭の中を、ざっくり読むこと」です。

それを可能にするのが、心理の現場でも使われる「コールドリーディング」。

 

元々は占いやセールスの技術ですが、対人コミュニケーションに応用すると相手の“脳の前提”に合わせて話すことができるようになります。

 

「相手の地図」で話すと、会話がかみ合う

コールドリーディングの本質は「相手が“自分に当てはまる”と思うことを、先に提示すること」です。

 

たとえば、

「最近、がんばりすぎて疲れてませんか?」
「誰にも言えないストレス、溜め込んでますよね」

このような“誰にでも当てはまること”を先に出すと脳は「この人、わかってくれてる」と錯覚して、警戒心を下げます。

 

これ、日常会話にもそっくり応用できるんです。

 

「これ、めちゃくちゃ急がせてごめん!でもお願いしたくて…」

“共感+前置き”を加えるだけで、伝え方の印象が変わる。

 

この原則、実は『伝え方が9割』(佐々木圭一著)でも強調されています。

──相手がYESと感じる要素(共通点・メリット・納得感)を、先に配置する。

 

そうすれば、脳は“同じ方向を向いている”と錯覚し、受け入れる姿勢になるのです。

 

つまり、伝え方とは「言い回しのテクニック」ではなく、相手の脳の準備を整えるデザイン」だということ。

 

どれだけ丁寧な言葉を使っても、相手の脳が“警戒モード”なら、すべて跳ね返されてしまいます。

だからこそ、会話のはじまりには、「伝える」前に「寄り添って読む」ことが欠かせないのです。

 

 

「伝えた」は“声に出た”だけ。伝わるのは“脳が安心したとき”

実は人の脳は、言葉の内容よりも「非言語」の方を重視しています。

声のトーン、目線、表情、間(ま)──
それらが“脳の安心センサー”にどう届くかで、相手の反応は大きく変わるのです。

 

この点を扱ったのが、『EQ 2.0』(Travis Bradberry著)という本です。

EQとは、「感情を察知し、適切に扱う力」のこと。

 

特に対人関係においては、“何を言うか”より“どんな感情の波で言っているか”が強く伝わります。

 

EQが高い人は、無意識に「安心」を届けている

たとえば、同じ「ありがとう」でも──

・目も合わせず、小声でボソッと言われた
・笑顔で、名前を添えて、ちゃんと目を見て言われた

どちらが“伝わった”感覚になるかは、言うまでもありません。

 

脳は、まず「この人は敵か味方か」を感じ取り、その後に言葉の内容を処理します。

 

つまり、言葉が届く前に、“感情で空気を整えること”が先なんです。

 

僕自身、生配信や日常の会話で「あ、今ちょっとトゲがあったな」と気づいたときは少し声のトーンを下げ、言い直すようにしています。

すると、不思議なことに相手の反応もスッと穏やかになるんです。

 

伝え方に悩む人ほど、「何を話すか」だけに意識が向きがちですが、実際に相手の脳を動かしているのは「感情と空気の使い方」です。

 

だからこそ、言葉を磨く前にやるべきは──

・深呼吸して落ち着く
・感情を整えてから話す
・相手の様子を1秒だけ観察する

たったこれだけで伝わり方は、まるで変わってきます。

 

 

今すぐできる“伝え方のズレ”を減らす3つのコツ

この記事を読んで「なるほど…でも明日からどうしたらいい?」と思った方へ。

大丈夫、脳の使い方は、すぐにでも変えられます。

 

ここでは、僕が日常で使って効果を感じている“シンプルだけど効く3つ”を紹介します。

 

①「相手の今」を予測してから話す
会話の前に1秒だけ、「この人、今疲れてるかも」「機嫌どうだろう?」と考えるクセを持ちましょう。
それだけで言葉の選び方、声のトーンが自然と変わります。
これは“相手の地図を読む”訓練になります。

 

② 「いきなり本題」より「ひと言ワンクッション」
「今ちょっといい?」だけでも、脳の受け取り方は全く違います。
共通点や配慮をひとこと添えるだけで、“YESが入りやすい脳”になります。

 

③ 感情にスイッチを入れる前に、声を整える
深呼吸を1回してから話す。それだけでEQ(感情知性)は上がります。
焦って話すと、相手の脳は“脅威”と判断してシャットダウンしてしまいます。
だから、落ち着いた声と穏やかな表情でスタートするだけで、伝わり方は激変します。

 

これらは小さな工夫ですが、
脳が反応するポイントを押さえた“伝え方の再設計”です。

 

まとめ:「伝え方」は、相手の脳から逆算せよ

伝わらないのは、あなたのせいではありません。

それは、相手の脳の“準備ができていない”だけ。

 

だから大事なのは何を伝えるかより、「どう受け取ってもらえるか」を設計すること。

● 相手の脳の地図を読む
● 先に安心を届ける
● 言葉の“前の空気”を整える

 

これを意識するだけで、誤解や衝突は確実に減ります。

そして何より、自分の言葉がちゃんと届く感覚を持てるようになります。

 

▼「もっと伝わる脳の設計」を学びたい方へ▼

今回の無料ブログでは、「なぜ伝わらないのか?」という認知のズレに注目してきました。

続きの有料記事(SHO’s Study Log)では、
● 相手の脳に“YES”を引き出す具体的な伝え方
● 感情の動かし方、順番の作り方
● SHOラボ式・人間関係テンプレート+7日間実践設計

を解説しています。

 

「自分の伝え方を本気で変えたい」
「伝えることが怖くなくなりたい」

そんな方にこそ読んでほしい内容です。

 

▼続きの記事はこちらから
YESを引き出す伝え方設計術──脳が納得する“順番と思いやり”のコミュニケーション

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