相手に動いてもらいたい。
そういう時はありませんか?
私たちはよく、自分の思いを相手に押し付けてばかりしてしまいます。
ですが、押し付けてもそう簡単に相手が動く事はないです。
私たちは、相手にこう動いてもらいたいと思えば思うほど自分の思いのほうに気をとられてしまうのです。
- なんで動かないんだろう?
- どうしてやってくれないんだろう?
- もっとこうしてほしいのに
人を動かす方法と言うのは、自分の思いを押し付けることではありません。
説教をしても効果はなく、自分の思いを伝えても効果は無いのです。
大切なのは、相手の利益を考えること。
これをしっかりと考えなければ相手は動かないのです。
本日はこの本をお勧めします。
相手を動かす唯一の方法。
それは、相手が望むものを手に入れる方法を教えることです。
そのために必要なのは、相手の立場に立ち、相手の利益を考えると言うことをしなくてはなりません。
あなたの思いを押し付けてばかりでも、動く事は無いのは、相手には相手の思いがあるからです。
例えば、とってもおいしい焼肉屋さんがあり「ご馳走するから一緒に行こうよ」と自分の思いばかりを伝えても、相手が焼肉嫌いであれば何の意味がないのです。
子供がタバコを吸ってしまったとしましょう。
その時、頭ごなしに説教しても効果はありません。
説教をしたところで、タバコを吸うという行動を止めることはできません。
自分の子供にタバコを吸わせたくない場合の、「相手の立場に立ち、利益を考えること」をしてみましょう。
子供に
- タバコを吸うものは野球選手にもなれない。
- かけっこ競争で勝ちたくても勝てない。
という事実を伝えてあげるのが効果的でしょう。
親離れして一人暮らししている大学生の子供に手紙を書いたとします。
いくら「心配だ」と言う手紙を送ったとしても子供には全く関係ありません。
子供は自分のことだけを考えているので当然です。
もし手紙の返事をもらいたければ、相手の立場になり手紙の最後にこうやって追記すると良いでしょう。
「追伸 お小遣いを10,000円送ります」
最後のこの一言を伝えるだけで、手紙の返事を書いてくれるはずです。
相手に何かをして欲しいと思ったら「どうすればそうしたくなるんだろう」「何を求めてるんだろう?」と相手の利益を考えましょう。
これはどんな時にも通用する考え方です。
ビジネスでも友達関係でも大いに役に立つでしょう。
相手の立場で物事を見ると言う事は人を動かすために不可欠な能力なのです。
相手の立場に立つ。
そして相手の利益がわかったら今度はそれを相手に示す段階に入ります。
その際の注意点は2点。
- 相手の「利益」をわかりやすく示すこと
- その利益を得るための「行動」を伝える
意外にも相手が「自分が得られる利益」について気づいてないと言うことがよくあります。
なので、まずはそれを丁寧に伝えることです。
そしてその利益を得られる方法を伝えてあげるのです。
自分の利益が明確になり、それを手に入る方法がわかるのですから、自然と「それが欲しい」と言う強い欲求が生まれてきます。
例えば、子供と一緒に外で遊ぼうと伝えたとします。
子供が「暑いから嫌だ」と言ったとします。
ここで説教したり怒ったりしてはいけません。
子供のお気に入りの水鉄砲を持ってきて、「今日は暑いから水鉄砲で遊ばないか?」と伝えてあげるのです。
暑いから嫌だ。
暑いからこそ水鉄砲で遊ぶ。
相手の立場に立ち、具体的な利益を明示しました。
もし「外で遊びなさい」と命令していたら子供は動かなかったでしょう。
子供が暑くても外に遊びたくなるような具体的な提案をしたからこそ子供の気持ちが動いたのです
自動車王のヘンリー・フォードが、人間関係についてこう話していました。
『成功に秘訣と言うものがあるとすれば、それは他人の立場を理解し、自分の立場と同時に相手の立場からも物事を見ることができる能力である』
自己主張は人間の重要な欲求の1つです。
相手の心に強い欲求を起こさせるために、まずは相手の立場に身を置くこと。
そして、その人が自己主張できる方法を優先して考えることが大切なのです。
その際、具体的な行動も合わせて伝えてあげることがポイントです。
相手に強い欲求をさせることを意識しましょう。