【もう怒鳴らない】子どもの「やるって言ったのに…」を解消する、たった1つの心理スイッチ

【もう怒鳴らない】子どもの「やるって言ったのに…」を解消する、たった1つの心理スイッチ

どうも!
昔、息子と「指切りげんまん」をした3秒後にその約束の内容を忘れてしまい、危うく指を詰めるところだった効率脳アドバイザーSHOです。
#記憶力も効率化したい脳科学・心理学をベースに、「人生のムダを減らす技術=効率脳」を毎日発信しています。このブログは、僕が過去にやってしまった数々の子育ての失敗を、科学の力で「成功の設計図」に変えていく、そんな場所です。

 

 

【はじめに】

この記事は、子どもの「やるやる詐欺」に終止符を打ち、あなたのイライラを希望に変える“禁断の心理法則”の入門書です。
もう、同じことで怒鳴るのは終わりにしましょう。

 

今日も今日とて「やるって言ったのに!」と叫ぶあなたへ

さて。
今日は『子どもの「やるって言ったのに…」を解消する、たった1つの心理スイッチ』というテーマでお話ししたいと思います。

想像してみてください。

「ご飯食べたら、宿題やるんだよね?」
「うん、やる!」

(お、今日は素直だな…)と、淡い期待を抱いた30分後。
ソファでゴロゴロしながらYouTubeを眺める我が子の姿がそこにある。

そして、あなたの口から今日も今日とてあの言葉が飛び出すのです。

「やるって言ったのに、なんでやらないの!!」

 

このやりとり、もはや我が家の伝統芸能と化していませんか?
「約束」という名のボールを投げても、虚しく地面に転がるだけ。
しまいには「今やろうと思ってたのに!」という伝家の宝刀を抜かれ、こちらの心が折られる始末。

この問題の根っこは、子どもの“性格”や“意志の弱さ”にあるわけじゃないんです。
僕たち親の“約束のさせ方”が、根本的に間違っているだけ。

今日はその答えを全く関係なさそうな「おもちゃ屋さんの戦略」から盗んでこようと思います。

 

 

 

【実話】おもちゃ屋がクリスマス後に売上を激増させた“悪魔的”な仕掛け

本題です。
海外のある大手玩具メーカーが、かつてこんな戦略をとりました。

 

① クリスマス前に、ある目玉商品のCMを大量に流す。

② 子どもたちは「サンタさんに、あれをお願いする!」と親に宣言。

③ 親は「いい子にしてたらね」と、子どもと“約束”をする。

④ しかし、メーカーは意図的にその商品の出荷を絞り、クリスマス当日には品切れの状態にしておく。

⑤ 親は仕方なく、別のおもちゃを買い与える。

 

さて、ここで話は終わりません。
クリスマスが終わった1月、メーカーはその目玉商品を大量に市場に並べます。

 

すると、どうなるか?

子どもは言います。「クリスマスに約束したおもちゃ、まだ買ってもらってないよ!」と。

 

そして親は、「うっ…約束した手前、買わないわけにはいかない…」と、結局そのおもちゃも買う羽目になるのです。
#悪魔の所業

 

これこそが、僕らの脳に深く刻まれたバグ。
その名も「コミットメントと一貫性の原理」です。

これは、「一度自分で決めたこと、約束したことは、最後まで貫き通したい!」と無意識に考えてしまう人間の性質のこと。

自分の発言と行動が矛盾する“気持ち悪さ”を、僕らの脳は極端に嫌うのです。
#脳はカッコつけたがり

 

 

 

なぜ、あなたの「宿題やりなさい!」は効果がないのか?

「なるほど!じゃあ、うちでもこの原理を使えばいいのね!」

その通り。

しかし、ほとんどの親が、この原理のスイッチを全く押せていません。

 

おもちゃ屋の例で、親は「買う」と“自ら”約束(コミットメント)しましたよね?

一方で、僕たちが家庭でやっていることは何でしょう?

 

「宿題やりなさい!」
「おもちゃ片付けなさい!」

 

これらは、コミットメント(約束)ではありません。
一方的な“命令(コマンド)”です。

命令された子どもの脳には「自分で決めた」という当事者意識は1ミリもありません。
あるのは「やらされている」という反発心だけ。
だから、ちょっと目を離すと、すぐにその場から逃げ出してしまうのです。

 

 

子どもを動かす魔法の第一歩「フット・イン・ザ・ドア」

では、どうすれば子どもは「自分で決めた」状態になるのか?
そのための、今日から使える魔法の第一歩があります。

 

それは絶対に断れないレベルの“小さな約束”を取り付けることです。

心理学ではこれを「フット・イン・ザ・ドア」と呼びます。

 

NGな親:「宿題、全部やりなさい!」
(子どもからすれば、エベレスト登頂レベルの高い壁)

GIVERな親:「OK。じゃあ、タイマーで5分だけ計るから、算数の最初の1問だけやってみない?」
(子どもからすれば、近所の公園の砂山レベルの低い壁)

 

ポイントは、宿題を終わらせることではありません。
「最初の1問だけやる」という小さな約束を、子どもに“はい”と言わせ、それを達成させることです。

 

一度「やる」とコミットし、それを達成できた子どもの脳には「僕は、自分で決めた約束を守れた」という自己イメージが生まれます。

すると、一貫性の原理が働き「じゃあ、次の1問もやってみるか…」と、次の一歩を踏み出しやすくなるのです。

 

僕たちが開けるべきは分厚い「宿題の扉」ではありません。
子どもの心にある、ほんの小さな「やる気の扉」なのです。

 

結論:子どもに命令するな。“小さな約束”をデザインせよ

もう、お分かりですね。

子どもの行動を変えたいなら、僕たちがやるべきは、大きな声で命令することではありません。

子どもが「それくらいなら、やるよ」と思わず言ってしまうような“小さな約束”をデザインすることなのです。

 

「でも、その小さな約束すら、子どもが拒否したらどうするの?」

「小さな一歩を、どうやって『継続的な習慣』に育てていくの?」

「約束が守れた時、脳科学的に最も効果的な“褒め言葉”とは?」

「そして、何より重要な“親自身の一貫性”はどう保てばいい?」

 

もちろん、そのための「完全な設計図」を用意してあります。

僕が運営するYouTubeチャンネルのメンバーシップ限定記事では、あなたがお子さんの最高の“デザイナー”になるための具体的な方法論を、全てお渡しします。

 

子どもが思わず「うん」と言ってしまう声かけのテンプレートから、親子の信頼を築くための親自身の行動マニュアルまで。

もう、「やるって言ったでしょ!」という不毛な戦いを繰り返すのは、終わりにしませんか?

 

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今日のポイント

  • 子どもの「やるやる詐欺」の原因は、強力な心理法則「コミットメントと一貫性の原理」を知らないから。
  • 親の「〇〇しなさい!」は、子どもの当事者意識を奪うただの“命令”でしかない。
  • まずやるべきは、絶対に断れない“小さな約束(コミットメント)”を取り付けること。
  • 親がすべきは子どもの監視ではなく、やりたくなる“状況”をデザインすることだ。

 

あなたの「デザイン」が、明日からの子どもの「行動」を変えます。

さあ、今夜から最高のデザイナーになるための、第一歩を踏み出しましょう。

 

それでは、今日もこの言葉で締めさせていただきます。

『今日1日をモノにしよう!』

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 

参考書籍

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