
Contents
100万円で「絶望」する人間のバグ。最強の行動経済学『プロスペクト理論』
どうも!
「今なら月額無料!」という言葉に釣られて不要なサブスクに登録し、解約を忘れて毎月確実に1,000円を失い続けているSHOです。
#損失回避どこいった
#完全にカモ
さて。
今日は、ダニエル・カーネマンの著書『ファスト&スロー』の解説です。
いよいよ第4部「選択」に突入し、ノーベル経済学賞の受賞理由にもなった「プロスペクト理論」を解き明かします。
突然ですが、あなたの銀行口座に今「500万円」があるとします。
あなたは幸せですか?
それとも不幸ですか?
実は、これだけの情報では「あなたが幸せかどうか」は絶対にわかりません。
なぜなら、人間の脳は信じられないほど非合理的なバグを抱えているからです。
今日は、僕たちのお金に対する感覚がいかに狂っているか、泥臭く解説していきます。
本題の前にこちらの共有です。
そんなこんなで本題です。
同じ「500万円」で天国と地獄に分かれる理由
伝統的な経済学(ベルヌーイの理論)では、「富の絶対量」で人間の幸福度(効用)が決まるとされてきました。
つまり、500万円持っている人はみんな同じくらい幸せだよね、という理屈です。
しかし、カーネマンはここに強烈なツッコミを入れます。
たとえば、昨日まで100万円しか持っていなかったジャックと、昨日まで900万円持っていたジルがいるとします。
今日、二人の財産がともに「500万円」になったらどうでしょう?
ジャックは天にも昇る気持ちになり、ジルは絶望のどん底に落ちます。
このように、最終的な富が同じでも、幸福度はまったく同じにはならないのです。
僕たちは「合理的なエコン」ではない
なぜこんなことが起きるのか?
それは、僕たちが損得を計算する冷徹で合理的な存在(エコン)ではなく、感情に振り回される不完全な人間(ヒューマン)だからです。
伝統的な経済学は、この「ヒューマン」の泥臭い感情を完全に無視していました。
そこでカーネマンたちが提唱したのが、人間のリアルな感情を組み込んだ「プロスペクト理論」です。
感情を決めるのは絶対量ではなく「参照点」
プロスペクト理論の最も重要な特徴の一つが、「参照点(基準となる点)」です。
人間の幸福や苦痛は、絶対的な金額ではなく、「今の自分の状態(参照点)」からどれだけプラスになったか、マイナスになったかで決まります。
ジャックにとっては100万円が参照点だったから大喜びし、ジルにとっては900万円が参照点だったから絶望したのです。
このように、僕たちの感情は常に「どこからスタートしたか」に左右されます。
100ドルの喜びより、100ドルの痛みが「2倍」デカい
そして、もう一つの強烈なバグが「損失回避」です。
人間は、利益を得る喜びよりも、同額の損失から受ける苦痛のほうをはるかに強く感じます。
実験によれば、100ドルを失う苦痛を相殺するには、ただ100ドルをもらうだけでは足りず、およそ150ドル〜200ドル以上の利益が必要になります。
グラフで見ると、損失に対する反応(傾き)は、利益に対する反応の約1.5倍から2.5倍も急激になっているのです。
だから僕たちは、ちょっとでも損をするリスクがあると、極端にビビって行動できなくなります。
「損」を抱えた瞬間に、人はギャンブラーになる
さらに恐ろしい事実があります。
人間は利益を前にすると「確実に手に入る方」を選ぶリスク回避型になりますが、「確実な損失」を突きつけられると、一転して大穴狙いのギャンブルに走る(リスク追求型になる)のです。
「確実に900ドル失う」か「90%の確率で1000ドル失う(10%でゼロになる)」という選択肢を与えられると、大半の人が後者のギャンブルを選んでしまいます。
「じゃあ、この『損失回避』や『参照点』のバグをどうやってビジネスや投資のハックに使えばいいの?」
気になりますよね?
この行動経済学の最強ツールを使って、顧客の心理を操る交渉術や、投資での破滅を防ぐ具体的なステップは、有料会員限定記事の方でガッツリ解説します!
YouTubeのメンバーシップ限定記事でお待ちしております!
▶ 有料記事『「損失回避」のバグを悪用せよ!『ファスト&スロー』式・無敵の交渉術とリスク管理』はこちら
▶ メンバーシップ『SHO’s Study Log』の登録はこちら
合言葉は、
『今日1日をモノにしよう!』
本日も最後までありがとうございました!